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初恋ソムリエ 初野晴

先日読んだ「退出ゲーム」の続編。前作の後半2編が特に面白かったので期待を持って読んだ。その前作の後半では謎を解き明かすにつれて判明する深刻な社会問題に驚かされたが、そうした趣向はやや小粒ながら本作でも引き継がれている。一方、短編をつなぐ横糸である吹奏楽部のコンクール出場問題はやや停滞気味で、シリーズはまだまだ続く。しばらくこのシーリーズで楽しめそうなのがうれしい。(「初恋ソムリエ」初野晴、角川書店)
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