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印象派の誕生 吉川節子
印象派に関する本は随分読んできたが、本書を読んで、こういう本があったら良いと思っていた理想をある部分実現してくれている最初の本に出会った気がした。絵画論を読んでよく思うのは、絵画に関する本というものはもっと絵そのものに依拠したものであるべきだということだ。実物の絵を目の前にして語ってもらうのが理想だがそれは難しい。そうであれば少なくとも、文章で語った部分はちゃんと口絵か挿図で見せて欲しい。これまでに読んだ絵画論の本の多くはその点が不満だった。本書はその点で、これまでに読んだどの本よりも読者への配慮が行き届いていた。読者の理解の助けになるのであれば同じ絵を2回挿入することも厭わず、同じ絵でも一部分を語っている時にはその部分のアップを改めてみせてくれるといった具合で、大変親切なのだ。その結果として、論旨は明確で説得力もあるし、いくつかの点で面白い発見もできた。例えば、マネの「鉄道」「バルコニー」に垣間見られる「近代化による人間関係の希薄化」というマネの特徴にはなるほどと思わせられたし、「印象派とは何か」という問いに自分なりの整理もかなりついたように思う。こういう、読者にとことん親切な本がもっと出てきて欲しい。(「印象派の誕生」吉川節子、中公新書)
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