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バッファロー・ビル
バッファロー・ビルという歴史的人物については、名前はよく知っているのだが、どのような人物だったのか、どのような業績のある人だったのかについては、全くと言うほど知らない。実在の人物かどうかすら考えたこともなかった。そもそも何故自分は彼の名前をよく知っているのか、どこで聞いたことがあるのかすら判らないのだから、不思議な気がする。NFLのチーム名にバッファロービルスというのがあるが、それで知っているという訳でもない。そんなチームの名前を聞くずっと前から彼の名前は知っていたような気がするのだ。
彼のことはネットで調べても良く判らない。断片的な情報ならば、バッファローハンティングの名人、金鉱堀りの達人、名うての拳銃使いなどいくつも判るのだが、全体としてどういう人物で何を生業として何を成し遂げたのかがよく判らないのだ。自分なりに「アメリカの西部開拓時代に西部に関する情報を価値に変えた人物」といったイメージで捉えてみても、それすらも後世の人々が作り上げた虚構かもしれないという気がしてならない。たとえは変かもしれないが、「日本人の敬愛する坂本竜馬とはどういう人物か?」と外人に聞かれた時、「日本初の商社を作った人物」「薩長同盟を成し遂げた人物」という説明ではどうも坂本竜馬を説明しきれていないように思うのと似ているのかもしれない。時代の変革期、勃興期に、その時代の流れを具現した人物というのは、案外そうしたものなのかもしれない。
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