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箱庭図書館 乙一
作者の待望の新刊なのだが、読む前の期待度が高すぎたせいか、読んでいて今ひとつ乙一ワールドを楽しめなかった。読者からネットで寄せられた原稿を、作者がリメイクして連作短編週に仕上げた作品ということで、やはり100%乙一ということにはならなかったようだ。若き天才作家がスランプにあるということは聞いており、それを逆手に取ったような企画には恐れ入ったが、それが完全に成功したとは言いがたい気がする。むしろこうしたことを続けていると、乙一という稀有な作家が凡庸な作家になってしまうのではないかと危惧する。巻末の作者の解説を読むと、「こう書くとこう受け止められるだろう」とか「こういう意図でこう直した」とか、とにかく作者が「こんなことまで考えているのか」というくらい、いろいろ気にしながら、サービス精神旺盛に執筆していることが良く判る。天才作家にしてはいろいろ気にしすぎではないか、スランプの原因はまさにこうした過剰なサービス精神にあるのではないか、もっと読者を気にしないで書いても良いのではないか、そんな気がする。ただ、書評がこぞって褒める最後に収録された「ホワイト・ステップ」は、確かに読者のアイデアと作者の文章がうまくマッチした傑作だと思った。(「箱庭図書館」 乙一、集英社)
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