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ほじくりストリートビュー 能町みね子

行き止まり、坂道、クネクネ道が好きという著者が地図で気になったところに実際に出かけて行ってみてレポートするという内容のエッセイ。どんな目的で作られたのか、なぜそのような形になっているのか理解しがたい道、どう見ても不要な道などに行って、そこにある景色、人通りの様子、案内板や看板の有無など。資料をあたって作られた歴史を調べたり近所でヒヤリングをしたりではなく、あくまで著者が見たままのレポート。これまでの著者の本の感想でも述べてきたことだが、本書でも際立つのは著者の感性と文章の独特さで、とにかく著者の本ならば絶対に面白いだろうという気にさせる一冊。(「ほじくりストリートビュー」 能町みね子、交通新聞社)

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