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ホケツ! 小野寺史宜

著者の本はこれで2冊目だがいずれも本当に心に残る作品だった。本書は、弱小高校サッカー部に在籍、まだ一度も公式試合に出たことがないという補欠選手だが、それでいて落ちこぼれとかやる気がないとかでもない高校3年生が主人公。主人公の部員や家族への眼差しが暖かく、輝くような魅力を放つ。まだ著者の本は2冊しか読んでいないが、その語り口と登場人物の魅力は心を引きつけて話さない。掛け値なくこれから何冊も何冊も読んでいきたいと思った。(「ホケツ!」 小野寺史宜、祥伝社文庫)

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