goo

夏美のホタル 森沢明夫

どういう経緯か忘れたが、2年近く前に購入して未読だった一冊。最近少しギスギスした本ばかり読んでいるような気がしたので、ほのぼのとしたストーリー性のある作品という紹介文の本書をふと読んでみたくなった。内容は、若い2人がツーリング中に偶然出会った老婆とその息子との交流や田舎での暮らしを通じて、親子のつながりの深さを見つめ直すというもの。広告通りのハートフルなお話を久し振りに堪能。あとがきをみると、この作家はノンフィクション作品でデビューしたとある。会話と会話の間の描写が緻密で、それが何とも言えない味わいを醸し出している。(「夏美のホタル」 森沢明夫、角川文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )