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化学探偵Mr.キュリー8 喜多喜久

シリーズの第8作目。これまで同様、大学の事務職員の女性と理学部の教授のコンビが大学校内で起きるさまざまな事件や揉め事を探偵のような推理力とフットワーク軽い実行力で解決していくという内容。本作では、女性主人公の「どんなことでも相談に乗る」という姿勢から、「理学部の彼氏が実験が多くてかまってくれない」といった恋愛相談まで解決してしまうし、専門知識の範囲も化学だけでなく理科系全般に広がりを見せている気がする。本シリーズが8作目なのにあまりマンネリ感を感じないのは物語の範囲をどんどん広げていき、今度は何かなと思わせるからだと思う。(「化学探偵Mr.キュリー8」 喜多喜久、中公文庫)
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