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横浜1963 伊東潤

敗戦から20年弱後の横浜を舞台に日本人警察官と日系アメリカ人SPの2人が猟奇的な殺人事件の真相を追うミステリー小説。当時の横浜の独特の雰囲気、街並み、人々の生活、日米関係などが細かく描写されていて、自分が小学生だった時に記憶している社会の雰囲気が何となく思い出された。アメリカに遠慮してアメリカ人の容疑者を取り調べしようとしない日本の警察上層部、仲間を守ろうとして非協力的な在日米軍の幹部という2つの大きな障害を乗り越えて正義を貫こうとする主人公たちの活躍が心に響いた。(「横浜1963」 伊東潤、文春文庫)
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