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くすぶれ!モテない系 能町みね子

世の中の女子を「モテ系」「モテない系」「圏外ちゃん」に3分類し、その中で圧倒的に多いとする「モテない系」について考察するという内容。独断と主観による記述に終始しているものの、良し悪しとか価値観という意味では公平さを貫いているように思えるし、記述の本意がカテゴライズできないものをカテゴライズしたいという情熱だということが伝わってくるので、嫌味に感じられないのが面白い。自分がその3つのカテゴリーのどこに所属するかは本人の選択による部分が多いという根本的なところもそう感じる理由の1つかもしれない。1つの言葉で大きな社会の特徴を言い表す新語が次々に生まれるような風潮があるが、混沌としたものを混沌としたまま描写する著者の文章に今回も圧倒された。(「くすぶれ!モテない系」 能町みね子、文春文庫)

都合により、記事の更新を1週間ほどお休みします。
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