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オオルリ流星群 伊与原新

著者独特の理科系テイストの一冊。物語は、高校時代に文化祭で力を合わせた旧友たちが卒業から20年以上を経て仲間の1人の「私設天文台」を作りたいという夢を叶えるために再び力を合わせて奔走するという内容。高校時代の夢を追いかけ続けているもの、人生の転機を迎えているもの、少し閉塞感を感じているもの、引きこもりになってしまったもの、20年の歳月の重さをそれぞれが感じながら、1つの目標に夢中になることで新たな一歩を踏み出していく。仲間の1人が卒業後に謎の死を遂げていてその真相も次第に明らかになっていく。まさに著者らしい一冊だと感じた。(「オオルリ流星群」 伊与原新、角川書店)
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