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蕎麦ときしめん 清水義範

著者の本は2冊目。前作同様ノンフィクションを装ったフィクションという形式の短編小説集で、本書のカバーの解説によるとこういう作品をパスティーシュ小説というそうだ。表題作は東京から転勤で名古屋にやってきた会社員が書いたという体裁の名古屋文化論で、小学校2年の時に東京から名古屋に転校したことのある自分としては、本書に書かれた「転校生あるある」は誇張ではなく100%実際にあったことと断言できるし、タクシーでのエピソードも何度も経験したことがある事実だ。また「序文」という作品は「英語語源日本語説」という本の序文、改訂版の序文、文庫版の序文などからなる小説。最後の文庫版序文でさりげなく書かれた内容の意外さはかなり衝撃的だった。(「蕎麦ときしめん」 清水義範、講談社文庫)
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