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思い出のアメリカテレビ映画 瀬戸川宗太

1950年代と60年代の日本のテレビで放映されたアメリカテレビ映画の歴史を概観する一冊。最初に登場するのが1956年の作品ということで、ちょうど私の生まれた年に該当する。それから60年代の終わりまでが記述されているので、自分にとってはちょうど小学校を卒業するまでの期間ということになる。最初に驚いたのは、子どもの頃アメリカテレビドラマを色々見ていたような気がするのだが、意外と知っている作品が少ないということだ。本書には何十もの作品が紹介されているが、その中でしっかりみたことを覚えているのは、コンバット、ナポレオンソロ、タイムトンネルの3つくらいしかない。その他、名犬ラッシーやローハイドなどは見たという記憶はあるのだが内容や登場人物の顔に全く記憶がない。年齢的に小さかったということももちろんあるが、当時は一家に一台しかテレビはなかったし、子どもが見ても良い番組は親によって厳しく管理されていたので、見たくても見れない番組がたくさんあったのだと思う。その点、内容は面白かったものの「思い出の」とか「懐かしの」という気分にあまりなれなかったのはちょっと残念だった。(「思い出のアメリカテレビ映画」 瀬戸川宗太)
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