書評、その他
Future Watch 書評、その他
ジョン・スタークス サイン NBA
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月魚 三浦しをん
本書は「無窮堂」という老舗の古本屋にまつわる2人の若者の話だが、この本の良さを言葉で表すのは難しいかもしれない。2人の若者の心のわだかまりの原因になった事件とか、買い付け競争での展開とか、ストーリーを追うだけでも十分に面白いのだが、本書を読んでいて強く感じるのは、文章自体の不思議な雰囲気だ。これまでに読んだ作者の「風が強く吹いている」「まほろ駅前多田便利軒」ではそう感じた印象がない。作者の作風が変わったのか、それともストーリーがおとなしい分だけそうした印象が強くなったのか。その辺の本当の事情は、2001年に刊行された本書と「風が‥」「まほろ駅‥」が書かれた2006年までの間に出た本を読めば判るかもしれない。(「月魚」三浦しをん、角川文庫)
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ベン・クレイン サイン&RC ゴルフ
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ジョージ・ブレット ユニフォーム MLB
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ドントレイル・ウィリス サイン MLB
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クラリネット症候群 乾くるみ
著者の本はこれで3冊目。3冊がそれぞれ全く違った顔を持っていてびっくりするが、「新しい本を出すたびにがらりと変わる」のがこの作者の特徴なのだそうだ。但し、作者の本にはいずれも、アイデアの奇抜さ、そのアイデアを突き詰めていく緻密な構成、読者を楽しませようというサービス精神、ユーモアがある。「作者の本は読む順番を間違えると嫌いになるかも」と解説に書かれているが、私の読んだ3冊は、どれを読んでも作者の他の本を読みたくなるものばかりだった。とにかく本書に収められた中編は2つとも大変面白く、特に「マリオネット…」の方は、筒井康隆を彷彿とさせるドタバタ振りで笑えた。強いて難を言えば、「絶対お奨め」と言いたいのだが、下ネタの笑いがあるので、ちょっとそう言いにくいということくらいか。(「クラリネット症候群」乾くるみ、徳間文庫)
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鈴木啓太 ユニフォーム サッカー日本代表
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ヨハン・フランツェン サイン NHL
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田中マルクス・トゥーリオ ユニフォーム サッカー日本代表
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マイケル・ライダー サイン NHL
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ジェネラル・パーパス・テクノロジー 野口悠紀雄・遠藤論
ジェネラル・パーパス・テクノロジー(GPT)、レガシー・システムといった用語が良く判り、また、日本の電子政府の問題点の指摘などは、いつも感じていることをズバリ指摘してくれているのでうれしくなる。また、脚注が充実しており、レベル感が適切なのでうれしい。本書は、2名の共著で、それぞれの文体・内容が全く違うので、2人の短い文を2つ読んでいる感じがする。(「ジェネラル・パーパス・テクノロジー」 野口悠紀雄、アスキー新書)
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マニー・レガース サイン NHL
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イエスはなぜわがままなのか 岡野昌雄
クリスチャンで哲学者の著者が、聖書やキリスト教信仰に対する自分の考えをつらつらと文章にまとめたという本書。題名はかなり挑発的だが、内容の大半は非常にオーソドックスなもので、真摯かつ静かな語り口が清々しく感じられる。題名の問いかけに対する答えは「聖書は道徳の本ではない」「聖書は当時の人が体験したと感じた証言集である」という2つの言葉に集約されよう。あとがきに「信仰の仲間からは厳しい批判を受けるかもしれない」「どのような批判もお受けする覚悟」と書かれている。キリスト教の信仰の世界についてほとんど知らない私にはどの部分を頭に浮かべての記述なのかは定かではない。単に題名のことだけかもしれないが、私には著者が自分の思うところをリスクを覚悟で伝えている部分が他にもあるように感じられた。また、「キリストの復活を信じるか否か」という部分については、以前読んだことのある遠藤周作の文章と相通じるものがあり、まさにそこがキリスト教の真髄なのだと了解した。(「イエスはなぜわがままなのか」岡野昌雄、アスキー新書)
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ジーン・メイヤー サイン テニス
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iPS細胞~ヒトはどこまで再生できるか 田中幹人
昨年、世紀の大ニュースとして報じられた京都大学山中教授による「ヒトiPS細胞作製」に関する解説本である。大まかに各章の内容をみると、第1章がiPS細胞に関する基礎知識、第2章が山中研究室がヒトiPS細胞作製に成功するまでのドキュメンタリー、第3章がiPS細胞がもたらす再生医療へのインパクト、第4章がiPS細胞研究の課題、第5章がiPSサイン細胞研究が社会にどのようなインパクトをもたらすかの考察、となっている。第1章では、ES細胞とiPS細胞の違い、山中研究室の成果の何が画期的だったのか、などが大変判りやすく解説されている。第2章は「プロジェクトX」のようなドキュメンタリーで、地道な努力・偶然訪れるひらめき・小さな工夫・献身的なチームワークなどの要素が絶妙にミックスされて世界的な成果をあげるまでの8年くらいの道のりが、簡潔かつ要領よく語られている。その中でエピソードとして書かれている「iPS細胞という略称はアップル社の音楽プレーヤーを意識したのか?」という著者の質問に山中教授が「もちろんそうだ」と答える箇所が大変面白かった。第3章は、本書の中では最も専門的で理解しにくい部分であったが、じっくり読めばおぼろげだが何がどうなっているのかは理解できたように思う。将来に関しては、iPS細胞の成果が新薬の開発に画期的な進展をもたらす可能性、iPS細胞の研究の進展が「少子高齢化」「格差拡大」を助長する可能性があることなど、メリット、デメリットが冷静に分析されており、単純な礼賛話になっていない点も大変良かった。(「iPS細胞~ヒトはどこまで再生できるか」田中幹人、日本実業出版社)
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