遊行寺といった方が、地元では分かりやすい。時宗総本山である。先週、十数年ぶりに宝物館の入場券をもらったので訪ねた。
4月なのに桜が満開、たぶん染井吉野ではない。旧暦であれば、丁度3月であるので不思議はない。境内には宝物館の外に中雀門がある。安政年間に建てられ、関東大震災で倒壊したが、そのままの形で再建された。やけに菊の紋章が目立つ。待てよ、安政年間と言ったら、例の『安政の大獄』の頃、果たして何の紋章を付けていたのやら、廃仏毀釈騒動も潜り抜けて、今も古刹を誇っている。葵か菊で揺れた幕末期を知るのは、境内中央に残る樹齢数百年の大銀杏のみである。
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