玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

政権の賞味期間

2017-03-27 21:42:53 | 政治

首相夫人は法的に位置づけられた公人ではないが、そこらに暮らす私人ではないでしょう。一人の私人25人の公務員が付くのだから。その公務員の一人が勝手に国家機関に問い合わせたが、ゼロ回答だから、口利きではないと平気で言う人間。誰が信じるかな。その厚顔ぶりには厭きれるばかりだ。

 

予算委員会の首相の傲慢な態度に嫌悪を感じた人々もいただろう。まるで嘘付き少年のように、必死に黒を白と言い放つだけ。相手が納得しようがしまいが全く無視していた。こんな人間が一国の首相だったとは正直驚いた。やがて、国民には軽蔑の感情が生まれるだろう。

 

この人物はちょっと礼節や正義が欠けている。だが『教育勅語』が好きなようである。どうもよく解からない、変な人だ。この首相の祖父岸信介は、戦前は満州国官僚で、天皇の名に於いて勝手気ままに行動してきた東條英機ら陸軍参謀達と手に手を携えて満州国を支配していた。両者ともに大日本帝国の恩恵に浴してきた人々の一群であった。その時の栄華が忘れられない一族の末裔と見た。

 

だから、『教育勅語』の「朕おもうに、…、我臣民…、…朕、爾臣民とともに…」となっていても、自分達は当然に臣民の中で上層階級になり、自分の意の儘に天皇や國家を動かすから、臣民でも何の問題もないのだろう。

 

今の極東情勢は一触即発の危機的事態で、こんな良い加減な首相が最高権力者だとは、ちょっと恐しい事態だと言わなければならない。今まで、厚顔無恥型の菅官房長官が傲慢政権の方向を決めていると勘違いしていた。今回の一件で、首相本人がまさに暴走型の急先鋒だった。戦前の陸軍官僚のように「一撃論」で籠池氏も野党も腰くだけになるという楽観論を持っていたようだ。だが、ただ自分に甘い人間だね。そんな人間に、この難しい時期に、この国を任せられるのかな、甚だ疑問だ。そろそろ政権の賞味期間が過ぎたのかな…。

   独裁政権になると、国民は“見ざる・聞かざる・言わざる”の服従を強いられるようになる。

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女王と老王

2017-03-21 13:59:13 | 雑感

時間が経つと事象は色褪せるものだ。この時期になると、策に溺れた“安全”と“安心”はどこに着地させればよいのだろう。また、新女王はどこまで政争の道具として“安心”を利用すれば気が済むのだろうか。時間伸ばしに老王を叩いてみたが、痛ましくも見え、決して得策ではなかったようだ。

権力をもつ傲慢な王を倒してこそ、民衆の賛美が得られるものである。自らが使った政治判断の重さが、今度は自分自身を呪縛していく。女王の眼は日に日に光が失せていく。政治は時間に支配されている。


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芸人より面白い政治家たち

2017-03-17 14:33:20 | 政治

軍国国家の3種神器、「教育勅語」「軍人勅諭」「戦陣訓」と言われる。そのうちの「教育勅語」が臣民の道を説いた勅語であること、此処のどこを以て「教育勅語の精神を取り戻す」のか?民主国家であるから、何を言っても良いが、「教育勅語」と「御真影」がもたらした多くの悲劇をどうとらえているのか?一旦緩急あれば義勇公に奉じ」と教育された若者が特攻隊になって國に命をささげ、関東大震災で御真影を守るために多くの教師が殉職したという。(『大日本帝国がよくわかる本』PHP文庫)

 

そういう時代に性懲りもなく、また憧れているのですか?だて眼鏡の大臣は教育勅語で育てられた英霊にどういう気持ちで靖国に行っているのか。まさか英霊の再生産を夢見ているのではないでしょうね。

 

子供っぽい宰相の人生観は知らない。知りたいとも思わない。しかし、史実をまっすぐに学んだ人ではないようだ。その権力者にみんなが引きづられていませんか?官僚は勿論のこと、取り巻きも、自民党の大部分の人たちも。

 

これから野党の皆さんがどういう発言するかによって日本の政治が変わることでしょう。英国の議会では、一番駄目な討論は「カッカして討論相手をウソつき呼ばわりする」ことであるそうな。(『イギリス式人生』岩波新書)うまくやれば、内閣がひっくり返るかもね。


先日、日吉にある旧海軍の地下軍令部を見に行きましたが、残念ながら中には入れませんでした。

ただ、慶応高校の壁には、皇紀2594年とありました。これが天皇主義国家なのです。(拡大はクリック!)

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「裁可」とは陛下の言葉では?

2017-03-04 13:54:04 | 時事

裁可」とテレビで聞こえた瞬間、何か奇妙な違和感があった。どうもこれは、日常ではない、独特な響きとニュアンスを持つ言葉だった。いや、聞いたのではない、書いてあった。

 

その口語体の文章を引用するとこうである。『開戦の際東條内閣の決定を私が裁可したのは立憲政治における立憲君主としてやむを得ぬ事である』(『昭和天皇独白録』文春文庫)

 

それが、テレビでは『豊洲移転の決定を私が裁可したのは専門家や信頼する部下が問題ないと言ったので、東京都知事として止むを得ぬ事である』となる。随分ご立派な御言葉で驚きました。安全と安心を峻別する前に、自分自身の立場を混同しているようだが。

 

尤も、老将も一矢は報いたようで、投げかけた「不作為の責任論」には小池氏からなんら返答はなかった。でも、これからどうなるのだろうか?小池氏は鞭を打ち続け、老将は・・・。

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日本型フェイク・ニュース?

2017-03-02 15:56:52 | 時事

偶々昼にNHKを見た。国会中継をやっていた。山本太郎が、「昭恵夫人が公人か私人か」という議論をしていた。「妻と言えども独立した人格がある」と開き直る宰相が居た。「私人を政府専用機に乗せて、アメリカに連れて行くのか」と質問すれば、「記者も乗っけた」とはぐらかす。トランプ氏とは違った意味で姑息な人間である。気が合うはずである。

 

日本一の頭脳集団である財務省が、9億が1億に成るとい土地の払い下げの理屈が作れず、資料廃棄で逃げようとしている。上が姑息であれば、その下は卑怯そのものである。政権内部では安倍氏の絶対王政が樹立されているようだ。

 

日本のメディアはフェイク・ニュースを流すのだろうか。トランプの言う逆の意味での政権べったりの、国民を欺くというフェイク・ニュースを!かつての安倍氏のお爺さんの時に軍事政権の提灯を持ったマスコミのように、阿保らしい歴史は繰り返してはならない


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