玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

権力を玩具にする人

2020-04-28 21:37:05 | 時事

かつて、戦前・戦中世代の政治家たちは、アメリカ民主主義を解からないのに、判っているふりをしていた。

竹下登は田中角栄を裏切った権力亡者だが、1989年の衆議院予算委員会で、竹下はリクルートから献金等で1億5100万円の受領を認め、「これ以外のものが出ない」と断言した。

朝日新聞は竹下秘書が87年同社から5000万円借金したと報道。竹下は観念して辞職した。(石川真澄『戦後政治史』岩波新書)
これがかつての自民党の政治家だった。どんなに権力に賤しくも、国会での自分の言葉に責任を持った

ところが、戦後生まれの今のアベはどうだ?彼は、自分の権力を玩具のように撫でまわすばかりだ。

「森友で自分も妻もかかわっていたら、辞める」と言ったが、既に妻は名誉校長をやっていた。そして妻は私人だと閣議決定した。閣議決定とはそれほど安っぽいのか。そして、公文書を改ざんさせた。

秘書官と加計学園が事前に会っていたことがばれたら、官邸への通行記録を処分し消した。「桜を見る会」での出席名簿が資料要求されたら、処分して、これも消した。全部証拠を消す。また、すました顔で赤じゅうたんの上で立っている。

ここまでくれば、こんな首領を選んだ自民党と公明党に責任がある。かつての自民党ならば、アベ内閣は3回潰れている筈だ。

このコロナ禍の時の、不運、不幸、痛み、ばかばかしさ、これを肝に銘じなければならない。

いつか、良いことがある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

活字メディアの凋落

2020-04-25 20:48:14 | 雑感

国民は個々に意見は持っているが、政治を動かす世論なんか作れない。世論を製造や模造しているのは外ならぬマスコミだ。

今マスコミはアベ越後屋政治に侵食されて、息も絶え絶え。補正予算のマスコミ対策費に翻弄されたのか、朝日と毎日は俄かに矛先を収めて、体制翼賛新聞に変質。

立憲などの野党は、この非常時に無闇な政権批判をするな!とネトウヨから恫喝されて、ダンマリで責任逃れ。

でも、それって、根本からおかしくないか。やること、なすこと、すべて裏目と後手に回ったアベ政権。今や、週刊誌が政治をかき回している。文春砲が「森友」をぶち上げれば、ポストは急に「菅」を持ち上げ、果ては、しゃべるだけの小池に注目したり、色あせた橋下の暴言を取り上げたり、ハチャメチャ。

悪いものは悪いと適切に批判してこそ、健全な新聞てもんだ。そうしなければ、新聞はどんどん売れなくなり、生きのびれない。

日本固有の記者クラブ制度に頼って、官庁からニュースをもらい、ともかく紙面を埋めて、業界からの広告費で儲けるというシステムそのものを改めねば倒産するのは必定。

小さくても、正常なジャーナリズムが機能する身の丈に合った新聞社にしなければ、先行きはない。

四大新聞社は広告会社となり、電通傘下に入り、地方の新聞や小さな新聞社に本来の報道を期待するしかないようだ。

非常時にこそジャーナリズムの正体がばれる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

越後屋さん

2020-04-22 19:11:15 | ブツブツ

菅流に言えば、アベ政権の総括は、「官邸縁故政治」に尽きるかも。

今、言い直そう。時代劇の越後屋政治に似ている。例の「越後屋、お主も悪よの~」です。

越後屋は、籠池さん、加計さん、ニュー・オオタニさん、その他大勢。

アベ政権のレガシーは怪しい実体の無いアベノミクス。つまり「借金幻覚経済」。

失ったものは国民の税金憲法の尊厳、残したものは法治主義の形骸化、嘘でも大きな声で言えばほんとらしく聞こえること、実体経済の破壊、荒廃した教育官僚の愚劣無抵抗の国民、補助金頼みの各種団体、等々、とにかく長い政権なので、残した弊害・残骸が多すぎる。

これを許したのは、国民の面倒くさがり屋が原因です。コロナが収まったら、日本銀行の脇の日影に、アベ・クロダ神社でも造営して一円玉でも放り投げましょう。

国民はこんな感じです。わかりますか?? 安倍さん。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

亡国の宰相

2020-04-18 13:08:42 | 時事

この國の首相が森友・加計・桜で何をしたか、大方の国民は分かっている。また、彼の実績は長いだけで、さしたる実績がないことも解かっている。

彼がやったことは、「自らが手にした権力は使わないと損だ」という小狡い根性から、最高国家権力を、まず自分のために、自分に媚びる者のために、国民の税金や公金を、恰も自分の金のように惜しみなく使ってきた。

まさに議会制民主主義国家の独裁者であった。それでも彼がやったことは、少しはある。年金基金を株相場に注入して官製相場を作ったぐらい。株相場の維持には惜しみなく金を注ぐ。コロナ対策はこれに比べるとかなり渋ちんだ。

かつて10年前に菅直人は2011年8月26日退陣した。読売新聞は翌9月15日に菅直人の政権を「官邸機能停止の180日間」と評し、『亡国の宰相』を刊行した。随分手回しの良いことだ。

確かに東日本大震災での民主党政権の対応は不評だった。今振り返ると、大災害の時は、どんな政権も、何をやっても、この国では批判をされ、良くは言われないものらしい。

その民主党政権の後のアベ自民党政権は悪運が強く、まったく大災害がなかった。ただ、今回の新型コロナは全世界的な大災害である。当然、日本も巻き込まれた。

さんざん「悪夢の民主党政権」と罵ってきたアベ自民党政権は、やっとここで手腕を示せる大災害に巡りあった。この時こそ、歴史と伝統のある長期政権としての真価が問われることになる。

ここで、もし失敗すれば、読売新聞から退陣後にどのように書かれるのだろうか???

いやいや、この国自体が亡くなってしまうかもしれない。

全てが傾く。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

このみじめな国

2020-04-13 12:27:07 | 雑感

諸外国で、中国・韓国・台湾でも普通に行われているPCR検査も受けられず、布マスクを2枚が460億円かけて戸別に投函される、このみじめさ。これはどこからくるのだろうか。

おバカな首相の所為なのか、独りよがりの専門委員なのか。厚生労働省の自負心ばかりのキャリア官僚の所為なのか。その責任の所在も解からずに、これから犠牲者が積み重なっていく。

東日本大震災の菅直人を批判したマスコミは何処に行ったのか?少なくとも菅は安倍よりも懸命だった。民主党政権を潰したのは、官僚とマスコミの共同正犯だった気がする。

前川さんは本来成るはずの次官候補が官邸ゴマスリ人材に代わったと嘆いているが、本来の人材が成っても今のような同じ結果だったのではないか。あなたも現職の時は、“否”と言えなかった

森友事件も現職の池田さんが真実を話せば終了してしまうが、もし彼が話せば、不起訴になった全員が道義的な罪を負い、不起訴にした大阪地検の信用は根底から失墜する。

誰が悪いのだろうか!!!

ただ敗戦後も生き残ったこの國の古い官僚制度自体が、既に制度疲労を起こしているのは確かなことである。

桜は散った。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする