玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

嗚呼、これが日本

2018-07-31 13:38:30 | ブツブツ

高齢社会のこの国では、戦後生まれはまだ駆け出し者です。三つ程サークルに入っていますが、どこも年少クラスです。どのサークルも、法的な登録や認可を受けない任意団体ですが、その運営者たちはだいたいが戦前世代なのです。

彼らが会の運営を何か変えたい時、たとえば会場や時間を変更の場合は、凡そ民主的な手順をとるのができません。学校でのホーム・ルームの経験が無いのか、みんなの意見を聞く形式は一応踏みますが、話し合う材料の情報をほとんど開示しません。まともな話し合いをさせないまま、役員会で決めたいというのです。

ただし、その役員はずっと変わっていないし、欠員が出れば、従順な人間を補充しているだけ。どこか似ているのですねえ。相撲協会、日大、レスリング協会、ボクシング協会、そして身近では、町内会・自治会、国では、自民党、安倍政権。嗚呼、これが日本なのだ、と思います。

蕎麦ちょこのコレクション

横浜橋商店街・江戸藤にて

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最近さっぱり出てこない二人

2018-07-30 15:28:43 | 

どうも大政党の総裁選が近いためか、政治もののニュースがさっぱりです。一時は二人がモリ・カケで漫才コンビ(伊藤惇夫さんと田崎史郎さん)のようにいろんな局に出ていました。どちらかと云うと髭のじいさんの方が歯切れが良く、白髪のじいさんは官邸忖度で歯切れの悪い印象でした。

先日、ブック・オフで伊藤惇夫『永田町悪魔の辞典』を見つけて、そういえば、既に田崎史郎『安倍官邸の正体』を読んでいたので、二人の比較の意味で買いました。

口先が切れる方は案外文章はキレがなく、よく口ごもる方は文章は流れるようでもありました。ただ、田崎さんは官邸に近いので情報が多いのですが、嘘も多いので気を付けましょう。その点面白くないが、やはり伊藤さんの方が真面目です。安倍官邸の正体 (講談社現代新書)永田町「悪魔の辞典」 (文春新書)


ただ、二人が出てこないというのがいつまで続くのでしょう。メディアの忖度が気持ち悪い。そういえば略歴を見たら、田崎さんの方が少し若いのですね。

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7・28

2018-07-28 17:04:17 | 近現代史

今日という日は、連合国の出した「ポツダム宣言」に対して、時の老宰相が記者会見で、「帝国政府として…なんら重大な価値あるものに非ずしてこれを黙殺するとともに、断固戦争完遂に邁進するのみ…」と云った日である。

国家の首相として、いくら78歳の老体とはいえ、鈴木貫太郎は、驚くほど無能で、愚劣な回答であった。それから、翌86日には広島に原爆が投下され、88日はソ連が参戦し、89日には長崎に原爆が落とされた。

これほどの犠牲を伴った言葉の失敗はないだろう。この「ポツダム宣言」を27日に受け取ってからの政府の反応の悪さにはただ驚くばかりである。

『木戸幸一日記』では、731日に、天皇が三種神器をどこで守るかを政府内で決めてくれと云っていた。それから、淡々と時は過ぎ、87日正午に広島に米国は原子爆弾を使用、死傷13万人との報告を受く、と記載されている。

政府も、軍部も、宮中も、ただ一人の人の決断を待っていただけ。終われば、それを聖断と歴史に書いていく。こういう国だったことを考えて欲しい。それが教育勅語の国だったことも解って欲しい。どうも今の宰相は解っていないようだから。

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忖度ばかり

2018-07-26 15:29:33 | ブツブツ

”忖度しない”で『昭和天皇独白録』を読め、と故児島襄氏は云った。敢えて“天皇に忖度してない”というふりをするために、機先を制して云った言葉だと理解をした。もっとも、この学者は忖度という言葉を使い過ぎて、意味が軽くなっているが。

近頃は、忖度はマスコミを発生源によく使われている。ひょっとして、日本の政治家は選挙で土下座しても、当選してしまえば、自らが支配階級に属した、或いは属したいと思っている人達なのだろう。

そうすると、今の与党も野党も、ほぼ同じように、尊大な政治屋たちの行動や態度がわかってくる。我々国民は彼らに忖度をしなければならないのかもしれない。でも何を忖度すればいいのだろう。彼らに忖度しても何の得もないのだが、いや、逆に不利益をこうむるということなのかな。

今は空とぼけて、元号が変わるので、ともかくオウムを整理して、次はオリンピックに合わせて憲法を変えようと勢い立っている。そんな程度の政治屋たちを暖かい目で見ることはできません。

とくに、現政権は人命を大切にしないのが気になります。そういえば、元総理秘書官は、忖度をして審議官を辞めるとか。みんな証人を消してしまうか、遠くに送ってしまうのですね。

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手が震えていない

2018-07-23 22:31:05 | あれこれ

かつて、むかしですが、国会の証人喚問の場において、手が震えて署名できない大企業の経営者がいたのを覚えている。だが、佐川氏の手は震えていなかった。一介の高級官僚だが。

かつて「記憶にありません」という言葉も、居並ぶ証言者たちは苦しいゆがんだ顔で発していた。今、一介の元総理秘書官が涼しい顔をして、「記憶のたどる範囲で・・・」と言い放つ。

あの時と同じ場所、国権の最高機関の国会という場においてでさえ、学習を経た人間とはこうも自信ありげに成れるものなのだろうか。いや、何かがあの時代と変わってしまったのだ。

国会議員たちの誇りの根源である国会という場、それ自体の権威が行政府の長に忖度する官僚に貶められ、舐められていることに全く気づいていない。それを政権与党として許容する自民党という政党はもうだめなのかもしれない。

ふと、この本を読んでいたら思いまし。(手が震えて書けなかったのはダグラス・グラマン事件だそうですが!)

ロッキード事件「葬られた真実」

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