昨日(1月27日)の衆議院予算委員会をネットで見た。
この国の国会が正常な機能を失ったことが分かった。いまの政府・行政は、法の上において存在しているが、時には総理の、また時には自民党総裁の意に沿って、私的に、個人利益に、公然と権力を使う、怪しい行政体であるような気がした。
国会の従来からの<質問―答弁>の形式が全く成り立っていない。質問しても、答弁は、確かに外国語でなく日本語であるが、中身は全く質問の趣旨をわざと取り違えるか、個人情報とか捜査中とかの決まり文句で、その理由も根拠も示さず、大きな声で強く質問を拒絶、遮断しているだけ。
ルール(常識)を守っていないのに、自分側のルール(非常識)を云う。公文書を一年で廃棄し、その廃棄した日を特定するログを、あたかも国家機密に関係するかのような屁理屈を恥ずかしくもなく言う長官もいる。
ここまで来ると、ネットを見ている時間が惜しくなった。
ただ言いたくないから、都合が悪いから、言えない、見せない、犯罪者の証拠提出拒否や隠滅を図る行為と何ら変わりがない。
この怪しい行政体は、国会という公の場で、官僚と結託しながら公然と嘘をついているだけである。この程度の国会なら、どこかの高級ホテルか田舎の公民館でやった方がよい。
昨日の野党の質問者は5名ほどたったが、森友・加計問題の時もそう思ったが、今井議員と大串議員の質問は野党内部の質問時間減らしとしか見えない。お二人はむしろ質問しない方が良いのではないか。虚しさが拡がるだけである。
国会は大人の場所ではないようだ。