アベノミクスは円安・株高による景気の先導策に過ぎなかった。今この国のかかえる深刻な問題に普通に向き合う政治家・学者の意見が、残念ながらメディアから出てこない。しかし、このままアベノミクスを進めても、この国の根本の問題解決にはならないだろう。
この国は、人口構成の偏り、都市と地方の財政按分の不合理、外国人就労の鎖国化、これらにまともに言及する野党や学者がメディア上に現れない事、これがこの国の政治状況が不毛である所以でもある。
英国のEU離脱で、「民主主義は最悪のシステムだ」といったチャーチルの格言が何故か浮かぶ。最近はアメリカのトランプ現象からも、民主主義というものを疑う時代となったようだ。