日本は明治維新以来の官僚国家である。下級武士が国家権力を掌握するために、官僚制の枠の中で、その能力差によって、かつての主人である諸侯を排除していった。
田中角栄は生粋の党人派であるが、彼の政治はバリバリの官僚政治であった。彼は官僚を惹きつけ、その頭脳を十二分に活用した。
安倍晋三は自らの権力をふるう為に官僚を道具とした。道具になった官僚の不満は自分より弱い者に怒りのはけ口を求めた。
もう三代目政治屋の限界は知れた。これからも碌なことはしないだろう。道具となった官僚は魂を売ってしまい、何の取柄もない、ただの道具犬に成り下がっていくのだろう。