新聞紙上では、天皇陛下の生前退位を巡り、政府の有識者会議で次のような意見があったとのこと。
東大名誉教授の平川祐弘氏は、被災地訪問などの公務を「陛下の個人的解釈による象徴天皇の役割だ」と指摘、とある。
これって、戦後70年経っての、新憲法における一種の天皇機関説だなと、私には思える。人間天皇であり、人間の情として被災地や忘れ去られた激戦地を身を削って慰問をしてきた天皇・皇后に対して余りに非情な見解である。
国学院大名誉教授の大原康男氏は「同じ天皇のご存在の継続そのものが国民統合の要だ」と述べた。
これって、平成の国体護持(天皇制を守ることが国を守ること。つまり天皇=國)を基本に考えているような気がする。言論の自由というけれど、ただ怖いね。