玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

説明する義務

2020-10-31 15:14:53 | 時事

権力を批判する場合は、個人は非力ながら懸命に「挙証責任」を果たそうとするが、受ける権力側がまともに「説明責任」を果たそうとしない。

よく考えれば、責任者なのだから、説明するのが当たり前で、むしろ「説明義務」を逃げている、一種の懈怠であり、卑怯で傲慢な権力者なのである。

そして首相も公務員なのだから、国民の疑問に真摯に応えるべきだ。

日本の国会議員は一人当たり年間2億円の国家予算を使うそうだ。(寺島実郎『シルバーデモクラシー』より)

「権力の私物化」ではない。「権力の濫用」つまり「独裁化」なのである。

今の自民党政権は「反知性」ではない。これはマスコミのつくった忖度用語であり。実体は「不勉強」なのだ。

自分が不勉強なのを恥じない政治家が増えたことが日本の政治の劣化である。

多分、2代目3代目の世襲政治家の増加と関係しているのだろうか。

秋の江ノ島

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空気感の落差

2020-10-26 16:11:19 | 近現代史

 1936(昭和11)年2月、軍事政権への強化を企図したクーデター「二・二六事件」があった。

さて、その3ヶ月後の5月「阿部定事件」が新聞紙上を飾った。この時代の空気感の落差は何なのか。

ファシズムという厄災は天から降って来て瞬間に凍り付くような非日常がやってくるのか。

片や、人々の日常はかくも平安の中に安住しているのか。まったく奇妙奇天烈な組み合わせであった。

「阿部定事件」と「二・二六事件」という時代の両極の異相はどうして起きたのか。

佐高信は「単なる猟奇的なスキャンダルを大々的に報道した。あえてすり替えた」と言っている。

近頃も政治的な問題が表出すると、芸能人の大麻事件が露見すると云う。

この疑似性は為政者側の作為に拠るモノなのか、確証はない。

いずれにせよ、阿部定の“色”に本質的に人々は弱い。写真では相手の男(石田吉蔵)もイケメンだった。

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アメとムチ

2020-10-24 19:31:37 | みみっちい話

アメとムチという言葉がある。時に飴をやって、甘い言葉をかけて、時には叱咤して、厳しく働かせる。

そんな感じで、田中角栄は官僚を使って、無学であったが、多くの議員立法を成し遂げた。そして、そこには官僚への人格の尊重があった。

バツとムチというのは、奴隷制だろう。

今のスガは選別と罰で官僚を動かしている

自らの腹を痛めることもなく、官僚の誰かが当然に昇格する地位に、自分にゴマする者だけを任用し、選別されなかった者を焦らせて仕事をさせ、自分に逆らった者に罰を与える。

簡単に言えば、官僚制の人事システムという他人の土俵を利用した、安上がりでみみっちい官僚操縦術である

それで、アベ政権はどんな成果があったのか。

安保関連法、特定秘密保護法、共謀罪法、みんな為政者の思いのままに運用できる、いわば、独裁法である。

これらがアベ政権のレガシーであった。みみっちい人たちのつくった法だから、いずれボロが出るだろう。

風は何処から来るのかな。

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こんな首相なら、いらない。

2020-10-20 21:46:26 | ブツブツ

過去のアソ・アベ首相は、戦後の大首相の吉田・岸の孫であった。二人は首相となって、見てくれは立派だった。

一人はハンフリー・ボガードのような帽子をかぶり、高価なスーツを着ていた。

もう一人は背も高いし、紺スーツとレジメンタル・タイでセンスは申し分ない。

しかし内面の教養や国民への愛情を何も感じなかった。

今度のスガ首相は、官房長官を卒業できるだろうか。それが課題であろう。

不思議にも、新政権は現実のモノも、色も出していないのに、マスコミは政権支持率を云々する。アイドルの人気投票のつもりらしい。マスコミは何もしない方が社会の害悪にならない。

そう言えば、学術会議に税金を支出しているから、公務員として委員の任命権があると言った総理こそ、税金で給与をもらう公務員ではないのか。しかし、国民に任免権はない。

ただ、自民党という政党のボスだから、国会で多数決で総理になっただけで、決して国民は任命していない。

同じような理屈ではないのか。少なくとも、あなたも、ひとりの公務員なのだ。

風車・・・

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鎌倉時代のような自公政権

2020-10-17 20:49:30 | 歴史

スガ政権はアベ継承内閣だそうだ。ということは、アベは依然として院政を張っているのか?

いや、違うかも。まるで鎌倉時代のようだ。

令和天皇には平成上皇がいて、菅執権には北条得宗家の麻生・安倍が控えていて、更に裏には北条家執事の内官領のような二階幹事長が実権を持っている。

権力の分散はこの国の政治史の得意芸だ。誰もが、責任を取らない、あるいは、権力の所在が解からない構造だ。

本当は、国民が主権者なのだから、国民一人一人が「将軍」の筈なのだが、・・・。

  こちらは戦国時代の北条5代の墓です。(クリックで拡大)

 

 

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