安倍政権批判を自重してきたマスコミも、自民党の驕った若手議員に、あそこまで言われると、さすがに自らの存在問題として捉え、重い腰をあげて怒るんだ。初めてだね、御用新聞の産経・読売も立ち上がったのは。これで憲法問題・安保問題も普通に世論形成の俎上にのっていくだろう。
それにしても、自民党はほんとに懲りないダメ政党だね。何年たっても変わらない、このザマを何度見てきたことだろう。自民党という政党は、議員数崇拝病、議員驕り病、与党怠慢病等の病的体質から抜け切れず、そのことが世間から嫌悪されて政権から転がり落ちることを何度も繰り返す。しかし、また臆面もなく、殊勝に改心した顔付をして、ドブ板選挙で国民に土下座をして許しを乞う。
国民の大勢も利益誘導政権には甘い。ほとぼりがさめると、自民党は与党になって政権をめざす。政権を取るとまた例の病気が出て、国民から嫌われる。聞き分けのない子供のように、それの繰り返しだ。こうした政治の迂回現象は、地方優位の選挙制度を改めなければ、自民党の病的体質は治るまい。
それにしても、先日の18歳以上の選挙権付与に与野党全員が賛成というのには恐れ入った。若い人に選挙権を与えるということは、都市部に圧倒的に若者が集まっているのだから、また、都市と地方の1票の格差が更に広がることになる。そのことを真剣に指摘したマスコミも評論家もいない。この不具合を私に教えてくれたのは、町の老人業の先輩たちであったことを添えたい。