よく痛いところを突くよね!9月15日、国民日報(電子版)は「バレンティン ホームラン2発 日本野球の自尊心を崩した56号、李承ヨプを超えた57号」とする見出しの記事で、この日にバレンティンが放った2本のホームランについて詳しく報じた。記事は、バレンティンが前日、阪神の投手陣から故意に近い四球を与えられたと指摘。そして過去、日本では近鉄のローズや西武のカブレラが、「王貞治氏の打ち立てた1シーズンのホームラン記録を外国人に超えられるわけにはいかないという、投手の集中的な牽制に遭い、新記録達成を目前であきらめることになった」と、王貞治氏の記録が日本プロ野球の“自尊心”だったとの解釈を加えた。
この記事はあまりに日本人の心のことを調べ過ぎていると思う。確かに、そういう考えの日本人がいることは承知をしている。ただ、ここまで隣国日本のことを解る韓国マスコミが、日本という国をひたすら誹謗し続けるのが悲しくもある。申し訳ないが、日本人は韓国国民が日本を注視するほど、実は隣国の韓国に注意を払っていない。これが多分事実だ。だからこそ、一方的に、救いようのない位の恨みと憎しみの川が竹島を挟んで流れているのだろう。
国家という像を求めるとき、隣国を貶める以外に自らの自立自尊を認識しえない、そんな自由のない、また誇りのないナショナリズムの発露だとしたら、これほど空しく、情けないことはない。そこに流れている国民感情は日本に対する内在的な劣等感による憎悪ではないだろうか。それは中国の日本排斥というのと異なる形成過程があったのではないだろうか。結果として、中国は日中戦争に最終的には勝利をした。少なくとも、戦勝国側にいたのだから。韓国は日本に併合されていた。朝鮮半島の日本への独立運動は、歴史上は北朝鮮の金日成がやったことになっている。したがって、彼らの誇りはいまだに伊藤博文の暗殺者安重根しかいない。