この本は週刊誌によくある事件モノで、小説仕立ての読み物であろう。ただ虚構であることにして責任を逃れたとみる。
目新しい内容はない、日頃の歪なマスコミ報道から普通に想像できることを公安警察の組織に詳しい者が職名を織り込んで文章を書いている。
気になることは落ちが無くて終わっていること。続編があるのか、出版をただ急いだのか?
官房長官と首相の明確な指示がほとんどない。官房副長官に全ての権力を置いている。これも両首相の非難を避ける工夫なのか。
日頃から集めた公安情報つまり人の弱みを小出しにして意のままに操るという方法論を示している。
今回の総裁選挙では一斉に地崩れを起こしたようになびいた自民党各派閥の領袖たちはそれぞれに弱みを握られていたということなのか。
とすれば、現政権は脅迫によって誕生した公安の恫喝政権であったと云うことにならないかな?