理研、STAP作製できず 再生研の人員半減
2014/8/27 2:00
STAP細胞が存在する可能性は極めて低くなった。…万能性の目印となる遺伝子の働きはとても弱く、万能細胞の代表であるiPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)にはるかに及ばないという。…現段階では存在しない公算がとても大きい。
この量を表す副詞群は何なのだろうか。量的には、曖昧な主観的な副詞の羅列ばかりで、実証的な表現がない。記者の責任逃れとも思える。しかし、見出しは断定調だ。こればかりではないが、最近新聞の言葉の使い方に腑に落ちないことが多い。
昨日のテレビは、安倍首相の不機嫌な顔と、石破幹事長の不思議な笑顔の対比ばかりだった。どういう意図なのか解らない。結局、視聴者に下駄を預けているのか。
ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』の「近代は、・・・虚構としての新聞を人々がほとんどまったく同時に消費(「想像」)するという異常なマス・セレモニーを創り出した」の一節を引用したい。マスコミが権力を創作している、と思う。安倍晋三という山口県の三代目政治家に対して、これから戦前のナショナリズムへと退行する権力と権勢の火が点火されるのか、消火されるのか、マスコミはどうするのだろうか。そして、庶民の判断はどうなるのかな。