最近、学生さんは半ズボンだ。男も脚線美が求められている。去年あたりから、ユニクロ風半ズボンの学生さんをよく見かけた。かつて、女子高生のルーズソックスが瞬く間に町から姿を消したように、パンツが見えるほどズボン下げ、帽子のつばを横にしたレゲー風の異様な胴長ルックもやがて消えていくのだろう。しかし、これからの男は大変だ、昔は三高(高学歴、高身長、高収入)と言ったが、今は頭がいいよりも、スポーツができるよりも、何よりもイケメンであることが幸福に生きれる必要条件のようだ。
一方、女性はタイツやレギンスで、務めて素足を隠しているようだが。当節、盗撮やストーカーが多いので、そのためかと思っている。こちらのほうは残念でもあるが、・・・。
今日の日経では、世論調査の結果が出ていた。憲法改正の発議に反対が41%・賛成が34%。別に憲法改正に頭から反対ではないが、先日テレビで、自民党の改正案の骨子の一つに、天皇を象徴から元首に変えるというのがあった。どこから、こういう発想が出てくるのか、面食らってしまう。こういうのを見ると、彼らにどれほどの歴史認識があるのか、一度テストでもしてみたい?かくも後ろ向きの発想を、どこから持ってきたのか想像しがたい。たとえ、今の憲法がアメリカの押しつけだったとしても、主権在民であることが明確である以上、それより後退する改正条項には慎重であってほしい。
事実は知らないが、あの福島原発の事故の時、怒鳴りまくった民主党の首相がいたと聞いたが、かたや一方で、天皇と皇后は高齢でありながらも熱心に被災地を訪れていた。でも、それは、敗戦後の昭和天皇の全国行幸から始まっていて、それがやがて象徴天皇の大事な仕事になった。今回もどれだけ多くの被災者が勇気づけられたか。自民党の改正案で、「元首」になったら、天皇は何をすればいいのかな?天皇の存在の意味は、日本人にとって原爆と同じように強烈なアレルギー因子だと思う。
日本の長い歴史の中で、天皇が政治に直接干与したのはどれだけあったのか、そして、戦前の日本のバカバカしい領土拡張主義が統帥権干犯のもとに、中堅軍部官僚の突進が合法化され、大元帥でもあった天皇すら止めることができなかった歴史の事実を自民党の諸士はどう認識しているのだろうか。
まさか歳とった自分たちの置き土産のために憲法改正をするんじゃないでしょうね。当然これからの若い人のために憲法をつくるんでしょ。確信的に自分らの国家観を若い人に残そうと考えているなら、救いようがない傲慢な人間で、それじゃあ、あの西の裸の王様と同じ程度の人たちだね。それなら、ガキと一緒だから、若い人のように半ズボンを履いて、国会に行ってみたら、案外違った発想ができるかも。