玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

半ズボンをはこう

2013-05-27 20:36:21 | 憲法

最近、学生さんは半ズボンだ。男も脚線美が求められている。去年あたりから、ユニクロ風半ズボンの学生さんをよく見かけた。かつて、女子高生のルーズソックスが瞬く間に町から姿を消したように、パンツが見えるほどズボン下げ、帽子のつばを横にしたレゲー風の異様な胴長ルックもやがて消えていくのだろう。しかし、これからの男は大変だ、昔は三高(高学歴、高身長、高収入)と言ったが、今は頭がいいよりも、スポーツができるよりも、何よりもイケメンであることが幸福に生きれる必要条件のようだ。

一方、女性はタイツやレギンスで、務めて素足を隠しているようだが。当節、盗撮やストーカーが多いので、そのためかと思っている。こちらのほうは残念でもあるが、・・・。

今日の日経では、世論調査の結果が出ていた。憲法改正の発議に反対が41%・賛成が34%。別に憲法改正に頭から反対ではないが、先日テレビで、自民党の改正案の骨子の一つに、天皇を象徴から元首に変えるというのがあった。どこから、こういう発想が出てくるのか、面食らってしまう。こういうのを見ると、彼らにどれほどの歴史認識があるのか、一度テストでもしてみたい?かくも後ろ向きの発想を、どこから持ってきたのか想像しがたい。たとえ、今の憲法がアメリカの押しつけだったとしても、主権在民であることが明確である以上、それより後退する改正条項には慎重であってほしい。

事実は知らないが、あの福島原発の事故の時、怒鳴りまくった民主党の首相がいたと聞いたが、かたや一方で、天皇と皇后は高齢でありながらも熱心に被災地を訪れていた。でも、それは、敗戦後の昭和天皇の全国行幸から始まっていて、それがやがて象徴天皇の大事な仕事になった。今回もどれだけ多くの被災者が勇気づけられたか。自民党の改正案で、「元首」になったら、天皇は何をすればいいのかな?天皇の存在の意味は、日本人にとって原爆と同じように強烈なアレルギー因子だと思う。

日本の長い歴史の中で、天皇が政治に直接干与したのはどれだけあったのか、そして、戦前の日本のバカバカしい領土拡張主義が統帥権干犯のもとに、中堅軍部官僚の突進が合法化され、大元帥でもあった天皇すら止めることができなかった歴史の事実を自民党の諸士はどう認識しているのだろうか。

まさか歳とった自分たちの置き土産のために憲法改正をするんじゃないでしょうね。当然これからの若い人のために憲法をつくるんでしょ。確信的に自分らの国家観を若い人に残そうと考えているなら、救いようがない傲慢な人間で、それじゃあ、あの西の裸の王様と同じ程度の人たちだね。それなら、ガキと一緒だから、若い人のように半ズボンを履いて、国会に行ってみたら、案外違った発想ができるかも。

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マスコミは困らない

2013-05-22 00:30:08 | 雑感

西の裸の王様はまたマスコミの取材を許可したらしい。彼は戦前の歴史は知らないようだが、自分の立場はよく判っているようだ。彼は、あのときにかっこつけて取材拒否と言ったが、マスコミはぜんぜん困らない、また、面白い暴言を吐く王様を作ればいいのだから。参議院選挙を前にして、切実に困るのは、自分自身と「烏合の会」のほうだよ。マスコミが取材しなくなったたら、王様の存在そのものがこの世から亡くなるということを、ぬけめない彼は一晩で気がついたようだ。

良くも悪くも、いや99.999・・・%マスコミによって生まれた王様なんだよね。その大切なマスコミを自ら拒否すれば、彼が本音という暴言をいくら吐いても、誰も気づいてくれない。本音で語る政治家がこの地上に生息してるかも、知ってくれない。マスコミが扱わなければ、その程度の人間。彼のようなタレント政治屋にとっては、マスコミの無視が一番の恐怖であるはずだ。

世の中のことは、見ざる、言わざる、聞かざるというけれど、つい・・・

 

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なんと品のない、…

2013-05-16 14:06:26 | 雑感

なんと品のない、顔つき、目つき、身振り手振り、言い方、そう片付けてしまいたい。品を尺度にするのは、簡便で失礼な断定の仕方かもしれないが、敢て西の裸の王様に「品がない」と投げつけたい。言葉の暴力は肉体の暴力をもって返礼をされる。そのためか記者会見の横に屈強なSPが2人立っていた。廊下を歩く時も前後に二人のSPがつく。その金はどこから出るのか、維新の会かな、それとも自分の弁護士事務所かな。ひょっとすると、大阪市民の税金ではないのか。譬え、SPでなくて秘書課の職員だと言っても、そんな仕事に公務員の給料を払うのか。大阪はもともと庶民文化が強く、公をあてにせず、日々の笑いの中で、何でも茶化してしまう独特の上方文化があるが、もう、お笑いではすまない状態である。

唯、周囲の耳目を集めたいが故に、センセーショナルに言いたいだけなら、誰でもできるが、彼には大阪市民の何百万人を代表しているという公人としての自覚は全く感じられない。理屈の上からも、風俗イコール売春なのか。風俗をバカにして、沖縄をバカにして、戦前の日本は人権の欠片もなかったと、のたまう。40そこそこの男が70年前の日本に生きていたのか?そこには屁理屈ばかりの無責任弁護士の顔が垣間見える。

公人の役をしていない人間に公費でSPを就けているのか、ぜひ聞きたいものである。

仲間の大阪府知事が言った、“彼の本音”とは何なのだ。本音とは彼の真実の言葉だとすれば、彼の本性はあれほど卑しいと言う事なのか。そう言っているに等しい。“本音で語る政治家”だって、何でも後ろに政治家と付けるな。問題発言しかしない、芸の無い単なるタレントだろうが。

 関係ないけど、確かワイキキの砂です。

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なんと品のない、…

2013-05-16 14:06:26 | 雑感
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靖国の遊就館

2013-05-07 23:18:03 | 歴史

日本には戦争博物館はないようだが、まあ、あえてあげるならば、靖国神社の『遊就館』であろう。しかし、私はこの館が何をテーマとしているのか、よく解らない。館全体は、日本の古代からの戦争の歴史が展示されている館であり、それが整然と時代順に配置されている。まあ日本人であれば、ほとんど知っている程度のことなので普通は素通りしてしまう。日清、日露と来て、満州事変、日華事変、太平洋戦争と大詰めに向かう。出口間際には戦車、潜水艦、大砲、銃、そして、飯盒や食器、医療器具、サンゴなどの遺留品などが大講堂に陳列されている。そこに行きつく直前の部屋には名刺大の英霊の写真が四方の壁一面に貼られている。そして、そこに続く前の部屋には、召集された兵士たちの自筆の遺書や手紙が陳列されている。検閲されて、黒く塗られているのもあった。

何故か、その部屋の最初の陳列ケースには、自決した将軍たち(本庄繁、阿南惟幾、大西滝治郎)の写真と辞世の句が飾られている。今、考えてみると、この見学の流れは、多くの犠牲者を出した敗戦の責任を自決という形で取った代表として、この将軍たちの自決を先ず導入部に持ってきたのではないか、と考えられる。

この三人以外にも、多くの将軍たちが敗戦を機に自決をした。例えば、杉山元陸相・参謀総長は夫婦で自殺した。田中静壹大将は終戦時のクーデターを未然に防いだ上で自決した。しかし、この三人はそれぞれ別格の理由があるのだろう。

本庄繁大将は満州事変のときの関東軍司令官であった。この事変からあの15年にわたる長い戦争が始まった訳だ。阿南惟幾陸相はポツダム宣言受諾を決定した御前会議の直後に自決をした。ここで一応戦争が終わった訳だ。大西滝治郎中将は神風特攻隊の立案者であったと言われている。彼は自ら送り出した何千人の若い特攻隊員の後を追ったのである。駆けつけた医者には、「生きるようにはしてくれるな」と言ったそうで、遺書には「吾死をもって旧部下の英霊とその遺族に謝せんとす」(『昭和史の軍人たち』秦郁彦)とあった。僅かながら、遊就館の戦争責任への配慮の一端がこの陳列の配置に見て取ることができる。少し姑息だが、国自体が戦争責任の説明をしていないのであるから、やむを得ないことだと思う。

選挙で勝ったからと、間髪入れずに結党以来の願望である憲法改正に乗り出す。それなら、日本が何故戦争をし、何故戦争を止められなかったかを、国として明らかにしてから、憲法改正の論議をしてもらいたいものだ。

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