玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

振り子は戻らない

2023-08-30 15:47:48 | つぶやき

昨日のジャニー喜多川の事件の調査チームの報告会でネットメディアの「アークタイムス」の尾形氏がまず最初にマスコミの責任問題を質問したら、その回答はライブのニュース放映中に切られたらしい。「そこまでやるのか!」という感じだ。

望月記者は会見の場でテレ朝とテレ東の記者からの質問が無かったと報告していた。そして、記者にメールで指示をした「テレ朝」の幹部を名指していた。

いつかは、振り子の法則ではないが、片方に偏れば自然に反対側に戻る。そういう今迄の常識が通じないことを感じた。どうもマス・メディアの振り子は戻りそうもない。

丁度、今日の午後にネットのCGSの渡辺惣樹が「報道されないアメリカの今」というコメントの中で、「情報は受けとる側に居ては真実はない。自ら探すのだ」と云っていた。

彼の本は『誰が第二次世界大戦を起こしたのか』(草思社)しか読んでいないが、この発言はハッとするモノがあった。

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おしゃべり政治屋の或る符牒

2023-08-28 19:32:11 | 政治

政治家、つまり議員さんたちは兎も角忙しい。忙しくなければ、これ又落選議員なのかもしれない。それ故、ゆっくりと本を読んだり、思索する時間が無い。その為、彼らの考えや意見は良い処取りや聞きかじりが多い。

演説や答弁で、キシダさんは助詞の区切りをよく間違える。それは官僚の書いたモノを事前に読んでいないからであろう。まあ、漢字を読めないスガさんやアソウさんよりはマシかもしれない。

アソウさんは何処で聴いたような、半分冗談か?予言や格言めいた事を偶に言うことがある。

古い話だが、彼は―2013年7月29日開催の国家基本問題研究所のシンポジウムで「僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)三分の二(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。・・・」

「憲法はある日、気づいたらワイマール憲法が変わってナチス憲法に変わっていたんです。あの手口に学んだらどうかね」―それから、なにが起こったか。同年8月に、内閣法制局長官に集団的自衛権承認論者である外務省出身の小松一郎が就任した。

そして、翌2014年2月の衆議院予算委員会で、アベ首相は

「(憲法解釈の)最高責任者は私だ。政府答弁に私が責任をもって、そのうえで私たちは選挙で国民の審判を受ける。審判を受けるのは内閣法制局長官ではない、私だ」といった。

そして、2014年7月1日の集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更が閣議決定された。

この時から、この國は変わり、俄かに右傾へ転がり始めたというヘンテコな現実がある。

法政大学の山口二郎は「ナチス全権委任法より強引な手口だ。」と云うが、もう遅かりしかも、…。

ところで、先日の台湾での「戦う覚悟」発言は何の符牒なのか?いささか気になる処です。

【参考・引用文献:中野晃一『右傾化する日本政治』岩波新書・適菜収『現代日本バカ図鑑』文芸春秋、古賀茂明『国家の暴走』角川書店、山口二郎『民主主義をどうしますか』七つ森書館】

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全てを尽くしましたか?

2023-08-27 13:24:13 | 政治

大きなダムをつくるとか、放射能を取り出す研究をするとか、やることは全て尽くしたのでしょうか?

全力を尽くしたが申訳ないという詫びもなく、図々しい政府やお天下様の経産官僚と居直りの東電の「処理水」という名の汚染水を放出した責任を負わされ、世界からの非難や汚名も一緒になって受けるのが国民全体なのです。

「科学的に安全だから」という明解な科学的な説明もなく、そして、東電は堂々と風評被害の賠償は致します、と開き直る。それならば、働く者の矜持を傷つけた賠償もしてくれ、と言いたい。

小泉からか、安倍からか、この國は国民に冷たい暴力国家になったようだ。

今まで福島や東北の漁業従事者や水産業者は必死になって風評に耐えて何とかやってきた。今度は日本国中の漁業者たちが被害を被ることになるだろう。

キシダは澄ました顔で官僚の書いた原稿を読んでいるだけ。どうも人間性が疑われる。

自民党の偉い人達は苦しんでいる国民を見ず、常に政治献金をくれる財界やお金持ちに尻尾を振ることを全国民に知らしめてしまった。

自民党並びに官僚たちや東電の思い違いが一つある。この国の国民はあなた方が思うほど「忘れっぽくない」ということです。

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車窓から見る金沢の海

2023-08-25 12:58:57 | 散歩

一年に一回の検診に昨日行ってきました。今回も変わりなしで、帰りに車窓越しに金沢の海を見て来ました。

なんせ暑くて、浜に降りる気にはなりません。そこで車窓からの海としました。

空は晴天、遠くに海が垣間見えて。

これが金沢沖の海。「金沢」の地名は石川県ばかりではありません。

ここは「金沢文庫」で有名な北条氏の領地です。釣り船屋が何軒か見えます。

釣り船の溜まりのようです。

けっこう人家も貼りついていますね。

撮っている場所は京浜急行の金沢八景駅のホームからです。

古いかやぶきの人家が複製されています。昔は風情のある本真物の農家がありました。

久しぶりの上大岡駅、立派な駅になったものです。ただ感動しています。

ここで乗り換え、帰路へ。

 

 

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舞踊の政権

2023-08-23 14:36:18 | あれこれ

聞く振り、やる振り、説明する振り、全部振りだけの舞踊のような空っぽの政権。この空虚さは民主党から交替したアベ自民体制以降の世襲政権のもつ属性かもしれない。

いや、よくよく考えると、議員や大臣の黒子である官僚がいろんな言葉で情報公開(という名の隠蔽)の限界点を確かめているのではないか。

昔々は「遺憾」はあったが、「懸念」は無かった。法令違反や違法性が「コンプライアンス」に変わった。

言葉を難しくしたり、古い言葉を使ったり、無理やり横文字にしてみたり、要は本質をずらすのである。それが昨今の官僚の行政行為ならぬ東大用語の幻惑行為でもある。

窮すれば、切り札とばかり「答弁を差し控えます」との丁寧語で「お上のダンマリ」が許されるようにマスコミを手懐けた。

議員は官僚原稿を読む生気のない無能な自分の顔を見た事があるのだろうか。

圀がやれば、民間も倣う。ビッグモーターも日大も同じような答弁をする。林真理子さんもすっかりウーマン度を下げてしまった。

(普通に「女」と言うとハラスメントが待ち受けているようで、庶民も「言葉替え」という安全弁を使わざるを得ない。難しい世の中、…。)

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