玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

健康の賞味期限

2014-09-24 01:07:00 | 雑感

先月の事だが、送られてきた健康診断結果の封書を開ける時の重い気持ちは、遠い昔に、似たような経験をしたことがあったと思った。それは入社試験の採否を告げる封書だ。そろそろ来る頃だと思って、朝から何回も郵便箱を覗いたものだ。「残念ながら、貴殿の御希望に沿えず、誠に申し訳なく、…貴殿の御発展を心からお祈りして、…」とか書いてあったような、あの気分悪い採用通知結果を開けるときのドキドキ感に似ていた。何言ってんだ、あんな会社なんか希望してないよ、と独り言を言うだけ。そんな厭な通知を二十代で何通貰ったことか。

癌マーカーの結果を病院に聞きに行くときの重苦しさは、大学入試の結果を見にいく当日の朝の重苦しさに酷似している。面白いものだ。採用されれば、受かれば、前途に明るく新しい世界が開ける。しかし、これからの私が手にする通知や結果は、何か病気が見つかれば、地獄のような暗い入院生活が待っているだけだ。同じ重苦しいドキドキ感なのに、貰う結果が全く正反対なのには恐れ入るばかりである。運よく病気の採用や合格を逃れても、今の不十分な健康に取りあえずとどまって居られるだけの事である。まあ、結局、健康の怪しい賞味期限が少し伸びるだけのことかな。

 タイ・スコータイ遺跡の煉瓦の壁

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秩父に行く

2014-09-15 14:59:32 | 旅行

先週、秩父に行きました。初めて八高線に乗りました。ドアの開け閉めが手動なのにはちょっと驚き。

東飯能駅で、西武秩父線に乗り換え。西武線は単線でした。

途中の駅の風景。ともかく両線とも30分に一本の間隔で、乗り継ぎがしんどかったです。

やっと西武秩父駅に着けばこんな感じでした。

 

翌日、訪ねた寺の名前はです。

水子地蔵の数に圧倒されました。

 三十一番札所にも行きました。

仏様は見えるかな。

帰り道、秩父のそばを食べる。量は申し分ないが。味は残念ながら自分好みではなかった。

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この頃

2014-09-10 11:26:18 | 雑感

錦織フィーバーが終わった。こういう時って日本が一つになったと思う。昨晩はサッカーを見た。スタンドに日本国旗が勇壮に整列する。中には、この21世紀に、日の丸に神風と書いた旗もある。国という形態は奇妙なものである。一つ枉れば、政治的な結集枠となり、もう一つ枉れば、國家という戦闘集団になる。国を守るという大義が掲げられれば、いつでも人間は狂気集団に成り変わる。スポーツと競争と応援の関係に国という枠や箍が必ず入り込む。21世紀になってもこれは変わらない。6年後かな、東京でオリンピックをやるが、場所が東京という事だけで、國の威信を賭けて、という事がきっと前面に出てくる。かつて日本はオリンピックの開催をボイコットして、皇紀二千六百年祭をやった異相の国なのである。そんなことはもう二度と起こらないと思うが、どうしても錦織を見たくてWOWOWに入ってしまった自分がいる。

先週、高尾山のビャーガーデンに行きました。飲み放題食い放題で3500円でした。まあ、これで、今年の夏も終わりかな、という感じがした。展望台からの景色は残念ながら曇り空でした。

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無駄な思考

2014-09-02 15:24:26 | 日記

ずっと今まで不思議なことがあった。それは、自分がなぜ20世紀の末に生まれて、戦争も知らず、極東の小さな敗戦国に生まれたのか。それを幸せと捉えるのか、不幸と捉えるのか、ところがその前に、現実には、頭が少し鈍い胴長短足の人間の中に自分がいたことだ。

いつ死ぬか解らない危険なアフリカに生まれなくて良かった。もっと貧乏な東南アジアに生まれなくて良かったと思うけれど、この地球上に生を受けて、ちょうど手頃な日本人になったことは、何か理由があるのだろうか。まるで答えのない筈の問題を若い頃はよく寝る前に考えたものである。

そうだね。西洋人に生まれたら、こんなに運のない自分は生き延びれないだろう。憧れる足の長い金髪の娘に出会う前、生命力の弱い自分はこの世から消えてしまうだろうと自分を納得させたものだ。そういう果てもない夢想みたいな無駄な思考の連続だった日常はそろそろ終盤かな。

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