夏の午後、夕刻にかけて

2011-07-28 01:32:43 |  分割取得夏休み
16時過ぎ、駐車場に降り着きました。
溢れてた駐車場の車はずいぶんと少なくなって、パラパラとしか残っていません。
自販機で冷たい飲み物を買い、車のドアを開け放って熱気を逃がす。
荷物を積み込み、登山靴を脱ぎ、傾いた午後の日に車が作る陰に入って、地面に座り込みました。
ぐびぐびぐび、…ふぃー。



一人山道を歩く緊張をしばし解きほぐし、人心地。
2000mの高地の陰は涼しい。
徐々に汗が退き、シャツが乾いていきます。
お休みの日の、楽しい山行後の憩いの時間。
幸せですなあ。

その日の宿は塩尻に取ってます。
2時間ほど車で走らねばいけません。
エンジン点火、窓を全開にし出発しました。

運転しながらふと思い出す。
昨晩は3時間ほど、うつらうつらしただけだったな。
日中よく眠くならなかったものだ。
注意力の必要な運動を強いると、眠気は感じにくいのだろうか。
単調な運動や頭を使っていると、そうはいかないのに。
などとエンジンブレーキをかけつつ下る車中でぼんやり考えていたら、眠くなってきました。

…あれ、凄い眠気です。
気を張って運転しているのに瞬眠がやってきます。
どんなに工夫しても、眠くなる。
危険危険、これはいけない。
道路脇に広いスペースを見つけたので、そこで休憩する事に。
車を止めエンジンを切り、シートを倒すと即、眠りの底へと沈んでいきました。



目覚めると、まだ外は明るい。
1時間ほど眠ったようです。
暑いかもと思いましたが、山陰で窓を全開にしていたのでまずまず涼しく、ほんのり汗をかくくらいで済みました。
それにしても、事故らず良かった。

夕闇迫る山中はヒグラシがたくさん鳴いてます。
涼しくなると鳴きだすのですね。
ヒグラシって夏の終わりをイメージさせるのですが、7月にもう鳴くんだ。
うーん…。
私の大事な季節感を狂わせられないよう、聞かなかった事にして、運転再開。

後は眠くなる事なく、宿まで走れました。