山里の祭り

2009-04-14 23:53:39 | その他旅行き
昨日までの暑さもようやく一段落。
花を散らす雨になってしまいましたね。

大阪市の中心を南へ走る御堂筋はイチョウ並木でもあるのですが、今若葉が出揃ってとてもきれいです。
直線道路なのでずっと先までイチョウの若葉が隙間無く重なって続き、息を呑む眺めです。
側道は1車線で道幅が狭いので、新緑のトンネルになってます。
道を横断する時は南に向かう道路の信号は当然赤。
若い緑が萌える中ゆえに映える赤い光が等間隔に点々と連なり、人工的なのにとても惹かれる眺めです。
仕事中なのでカメラはありません。残念。


では、昨日の続きを。

撮影ポイントから道に戻り少し歩けば真福院というお寺があります。
ここがどうやら桜並木の終着点のようです。
お寺だと思うのですが、入り口の石段の下には鳥居があります。
神社なのか?
よく分かりません。

上方の境内からにぎやかな話し声が聞こえてきます。
石段を登ってみると、桜祭りの立看板があり、朝も早いのにたくさん地元の方々が集まって祭りの準備をしています。
蒸籠で米を蒸しているのか、蒸気が盛んに上がっています。
薪が燃える懐かしい匂い。

ご本尊にお参りして戻ってみると、蒸しあがった餅米を臼に移し、杵で潰して餅を搗かんとしてました。
祭りの参加者に振舞うのでしょうか。
みんな楽しげ。
都会の祭りは人が多くて辟易としちゃうのですが、田舎の祭りは場所も時間も隙間がいっぱいあって泰然自若、心地よく感じてしまうのは私も田舎の出だからでしょうか。。






さて、下に戻ることにしましょう。
3月に訪れたときは静かな山里で、桜が咲く頃、地元の方々はうるさい観光客を迷惑に思うのだろうなと思ってたのですが・・。
今回来て見たら、沿道の家のほとんどが庭に即席の店を作って、農産物や桜餅、草餅を並べ、売りに出してました。
おお、たくましい。
年に一度、この時だけ人が押し寄せる好機を逃さずというしたたかさ(失礼)、一方的な心配を見事に打ち砕いてくれました。
草餅は美味しそうだったのですが、おにぎりを買って来てしまっていたので眺めるだけになってしまって残念。

道を下っていくと登ってくる人がどんどん増えてきます。
下の広場にはいつの間にかテントが張られ、出店の準備が進んでいます。
的屋も2つ3つ。
一日居ても楽しめそうです。
駐車場はすでに満車。
どこと往復しているのか分かりませんが、シャトルバスが次々とやってきます。

朝食が早かったのでお腹が空いてきました。
自転車に乗って裏手に移動し、人気のない田畑に挟まれた道端に腰を下ろしました。
ちょっと離れた墓地の横に咲く山桜を見つつ、まだ10時前なんですけどお昼にしました。
お天気よろし。

派手じゃないけど

2009-04-13 23:27:04 | その他旅行き
昨日の続き。

桜並木は坂道となって、上へと向かいます。
メインは山桜の古木で、花と一緒に小豆色の葉っぱも芽を出しています。
単色で溢れるように花を付けたソメイヨシノもいいですが、山桜もなかなかに風情のある咲き方です。

少し歩くと、水を張った水田が右手に現れました。
横を歩く人の会話によると、桜を見に来る人のために田植えの時期でもないのに水を入れてくれているそうです。
水田を挟んで反対側に、大きなカメラを三脚に載せた方々がこちらにレンズを向けています。
そこに行って見ました。

なるほど、みなもに桜並木が映って画になります。
三多気の桜を撮影するポイントのようです。
私も真似て写してみました。


動物注意

2009-04-12 23:19:48 | その他旅行き
こんばんは。
この1週間は本当に良い天気続きでお昼休みは連日、公園でお花見弁当の日々でした。
桜の花も長持ちしましたね。
後半は暖かさが行き過ぎて、暑くなってしまいましたが・・。
この時期に上着を着ずに外を歩くことになるとは思いませんでした。
夏日を味わうのは先の楽しみとしたかったのに。
先々週の寒い1週間とこの1週間の中間の気候が欲しかったです。
やっぱり、季節は順序良く体感していけるのがいいですよね。

さて今日は、3月に帰省した際どんなところなのか様子を見に行った「三多気の桜」(と周辺の名所)を見に行ってきました。
正確には昨晩に出発し、目的地近くの道の駅(伊勢本街道 御杖)の駐車場で車中泊して、朝早くから訪れ見学できるように計画しました。
今週はこの旅行きのお話を書きたいと思います。

「三多気の桜」は奈良県と三重県の県境付近、三重県に入ったところにあります。
今見頃なのできっと交通規制とかがあって、車で行くと時間を取られるんだろうなと思い、自転車で乗りつければ渋滞知らず、桜を見た後、付近を見て廻れるしと自転車を持っていくことにしました。
土曜日の晩、スクール他でかいた汗を銭湯で流した後、荷物と折りたたんだ自転車を車に積み込み、22時頃出発。
高速代を浮かそうとずっと下道で行くことにしました。
中環を南に下り、R163を左折、四条畷を抜けて木津(あ、今は木津川市なんですね)方面へ向かいます。
この時間に大阪から奈良へ向かうのはたぶん初めて。(逆はしょっちゅうですけど)
車窓の眺めもよく知った道なのになんだか新鮮です。
一旦R24と交わり、木津川に沿って右折します。
この辺りから交通量ががっくりと減り、気持ちよく夜の道をドライブ。

南山城村から柳生の庄へ向け右折。
さらに山の中、人家が途切れると明かりは自車のヘッドライトと道路の反射材の黄色だけです。
名阪国道の針ICを横切り、R165に入り、やまなみロードから室生村へ。

山道を走っていたら、ヘッドライトの明かりが左側路肩の草を食む鹿を捕らえました。
うわわ。
少し小ぶりな、でも角を立派に生やした牡鹿です。
向こうも驚いて道に沿って逃げ出しました。
車にぶつかってきたら嫌なので、センターライン側に避けてスピードを落としたら、いつまでも道に沿って走り続けます。
「早く山の中へ逃げろよ」と思ったのですが、路肩に沿って走るのです。
長い時間に感じたのですが、実際は5秒くらいでしょうか。
私が追い越した瞬間、反対側に向きを変え、視界から外れてくれました。
はあ、驚いた。
(この後ももう一匹、雌鹿が目の前の道路を横切ってくれました。)

道で鹿と遭遇するのはこれが初めてではないのですが、並走してくれたのは初めてです。
過去の経験では、京都の保津峡を日中走っていたら、カーブを曲がったところに大きな鹿がいてびっくりしたのですが、その時はすぐに急な傾斜の道路横の斜面を登って逃げていきました。
その時は鹿ってこんな急斜面を登ることが出来るんだと驚きました。
もう1回(というか複数回)は、夜、日光から金精峠を越えて沼田に走っていたときで、3度も鹿が道端でこちらに視線を寄こしてくれる経験をしたことがあります。
言葉通りで、ここの鹿は車に慣れているのか、逃げようとせずヘッドライトの光を双眸に反射させ、こちらを眺めるだけでした。
いろんな鹿がいるもんですね。

そんな対向車の無い山道を走り、24時半頃道の駅御杖に到着。
他にも数台、車中泊している車が駐車してます。
計画時はこの時期車中は寒いだろうなと思っていたのですが、5月下旬の陽気、準備したダウンジャケットだけで凍えることなく夜を越すことが出来ました。
窮屈な格好で寝ることを強いられるので、何度も目が覚めるのですが、気にせず眠ります。
明るくなって目が覚めたとき、起きだし、買い置いておいたパン他で朝食を摂り、自転車を組み立てて出発しました。

さすがに山中の朝は少し冷える。
下り基調の道に、体が暖まる機会の無いまま6時半頃目的地に到着。
すでに十台以上の自動車が到着しており、駐車場整理の地元のおじさん方が誘導・料金徴収してます。
これくらいの込み具合なら、車で直接来ても良かったかもとちょっと後悔。
駐車場脇にある枝垂桜が、ピンク色の花を一杯付け、ちょうど満開でした。
3月に来た時は、寒々とした枝を垂らしているばかりだったのですが・・。


少し登ったところにある広場から見た山桜。


長くなったので続きは次回。

ホント、良い一日でした

2009-04-07 23:27:28 | 自転車
前回の続きを・・。

お昼を過ぎて、お腹が空いてきました。
いつもの公園に行って、食べることにします。
うわ、道端の落葉樹が黄色い花(花びらは無いんですが)をいっぱいに咲かせています。
写真写真。



アップ。

なんか雄しべだけでできたような花ですね。


と、撮っていたらカメラのバッテリー切れのサインが表示されてしまいました。
げげ、一日で(というか4時間で)バッテリーを使い切るのはこれが初めてです。
だいぶ古くなったので、バッテリーも弱くなってきたのかな。
まだお昼なのに、午後からどうしましょ。

とりあえず、公園へ行ってお昼です。
ベンチでおにぎりとチョコを食べました。
おいし。

もう写真は撮れないので、ゆっくりすることにしました。
天気はすっかり回復。水色の空が広がって日差しサンサン。
ベンチの頭上には屋根があり、太陽の熱は放り出して座っている足にしか供給されません。
ちょっと寒いので、目の前に広がる草地の斜面に寝っころがることに。
昨日の雨で湿っていないか心配だったのですが、大丈夫そう。
ザックが枕。
帽子とハンカチで眩しすぎる光を遮り午睡、です。
服を着てる体幹はちょうど良い暖かさでしたが、首筋など露出した肌には強い日差しで、焼けちゃったかも。
微妙な暑さ。




・・目を覚まして起き上がればまだ3時。
どうしようか・・。
体力も余っていることだし、自転車で も少し走ることにしました。
公園を出てさらに北へ。
下り坂では風が目を刺激して、涙目になるのだと言うことを思い出しました。はは。
峠を2つ越えてぐるりと周遊、戻ってきました。
あの凍傷になりそうな冬のツーリングがうそのように快適な道行でした。

麓に下って、街中の桜通りに差し掛かると、遊歩道の脇に車座になって飲んで食べるグループが幾つも幾つも幾つも。
こんな風な花見は随分ごぶさたしてるな。
これはこれで楽しそう。
ホントに日本人て桜好きですね。
今日一日の暖かさで、朝見たときよりボリュームの増した町の桜を見上げつつ、家に向かいました。

春の山里

2009-04-05 23:22:02 | 自転車
今日は天気が良くなると言う予報だったので、久しぶりに自転車で山里を訪れようと考えました。
自転車は随分久しぶりに乗るので、あまり走ることに力は使わず、写真を撮りつつのんびり走れればいいな。
朝早くに出て、一日山の中に居よう。

出発する時は曇り空。昨日の雨の名残が色濃く残ってます。
天気予報では晴れ晴れマークだったのに、少し回復が遅れているのかな?
山へ向かう途中の桜咲く遊歩道には巨大なブルーシートが敷かれ、場所取りしてあります。
街中の桜は7、8分咲きくらい。
今日は暖かいそうなので、きっと盛り上がることでしょう。

山への坂道に差し掛かった所で、いつもは鎖で塞がれた脇道に軽トラックの集団が登っていきます。
山仕事でもあるのでしょうか。
奥に桜が見えたので、私も入らせてもらいました。
桜は高木が多く、道の上を覆って桜のトンネルを作っています。
昨日の雨を含んだ枝に小鳥が止まるたび、雫が降って来ます。
桜も道端の草花も水滴を付けて、魅力的です。
例によって2時間も撮影して廻ってしまいました。
後ろに写真を載せときます。

さて、再び出発。
昨日までの寒さはまったく感じません。
いつもの2/3位のスピードで、景色を眺めつつ、春の風を感じつつ、ゆっくりゆっくり上って行きます。
他のサイクリストも出てきていて、たくさんのロードバイクとすれ違い、抜き去られました。
みんなレーパンにヘルメットにサングラスとかっちょいいですね。
私はテニスのウォーミングアップジャケットで、自転車に乗る格好としてはダサダサです。
ま、私の愛車はミニベロなので、これ位でいいでしょう。

だいぶ高度を上げたところで、5分咲きの桜が雲のようにたなびいて見える場所があったので、また寄り道。
お昼を前に、雲も薄くなり、日が射してきました。
放置された畑に咲く野草を背景に桜を置いて撮って見るけどうまく行かない。
うーん、難しい。
また別の機会に挑戦しよう。

農家の車庫前を通ると、家族総出で種もみを苗床に蒔く作業にいそしんでいました。
田んぼをトラクターで耕したり、種まき、苗植えに向けた準備をする姿がそこここに見られ、農作業も本格的に始動しているようです。
整然と並ぶ早苗に、水を張った田んぼが見られるのももうすぐです。
冬枯れしていた落葉広葉樹も芽を出し、赤茶色のふうわりとした装いを見せてくれるようになりました。
ぼんやりと晴れ、農家の庭には春の花、田んぼは幼い雑草に覆われ、桜の白・ピンクが点在し、どこを見ても「春」という眺めです。
うーん、気持ちよし。


眠くなってきました。
続きは後日。





彼岸の気候の不思議?

2009-04-04 00:18:22 | Weblog
今日はようやく寒の戻りも一段落して、昼間は震えずに外を歩くことが出来ました。
一週間ぶり位でお弁当を買って、公園でお昼にしました。
前回来た時は咲いていなかった桜が八分咲き。
寒かったのに少しずつ花開いていたようです。
背中の日差しが暖かいなと感じていたら日が翳り、蓄熱することなく熱エネルギーは抜けていきました。
天気予報で言ってたほど暖かくは無かったですね。

背中に感じる太陽の熱。
今朝まだ寒い中、駅のホームで電車を待っているときも、背中を朝日が暖めてくれ、目の前のレールを横切り自身の影が膝の上から頭の先までくっきりと伸びていました。
この前ホームで背面に熱を感じたときは後頭部だけだったのに、いつの間にか全身に日が当たるようになってます。
寒いので忘れてましたがもう彼岸を過ぎてだいぶ経つんですね。

昼と夜の長さが同じ時期ですが、春と秋では全然違います。
秋分の日の前はまだまだ残暑の候です。
駅のホームの東側は、屋根と側壁の間から朝日が射し、ホームは灼熱地獄であることを思い出しました。
それより早い時期は屋根が日差しを防いでくれ、秋分の日を過ぎると側壁で陰になるのですが、この時だけ暑い日が射します。
朝から汗だくになります。
今はその時期と同じ入射角度なんだと気付きました。
同じ角度で日が射すのにこの温度差は何なのか。理由は分かるのですがちょっと不思議です。

旅の醍醐味は・・

2009-04-01 01:27:52 | 山行
春の旅を企画中です。
旅行の予定を立てるのって楽しいですよね。
旅している最中ももちろんいいですが、「あそこに行って、あれをして、次はここに行って、いやいや、ここも捨てがたい。先にここを訪れて、翌日そっちに行こう。」なんて、ガイドを見比べ最良のコース、スケジュールを編み出す作業もいい。
実際の旅は一つですけど、道程の組み合わせは無限にありますから、事前検討は複数の旅を疑似体験できる楽しい時間です。

こんなこと書きながら、私の旅は結構行き当たりばったりです。
旅のほとんどは山行なので、大体これらの山をこの順番で登るために、この登山口から登って降りて、この辺の温泉で汗を流して、次に登る山の方向にあるこの辺の町の宿に泊まる、といった所をざっくり決めて行くくらいです。
それでも上記の通り楽しいです。
夏休みなど長期でいく場合は、雨に会うこともあるでしょうから、その場合は目指す山と山の間に観光地を探しておいて、訪れる順番を替えられるように考えたりします。
旅の途中で都度都度予定が変わります。

こんななので宿の予約はできません。
ビジネスホテルガイドを持って行って、当日山から下りてきてから予約の電話をします。
大抵空いてます。
晩飯は外に出て近くの居酒屋で食べて飲めば、旅館で夕食を食べるのとさして変わりません。
たまに、入った居酒屋がハズレだったりするとがっかりですが・・
大手の居酒屋や洒落た店ではまず無いのですが、こじんまりした店や常連さんが居そうな酒屋だったりすると、大将や女将さんや隣に座ったおっちゃんが、「にいちゃんはどこから来たの?」などと声をかけてくれたりして、地元の人とお話できたりします。

山には朝早くから登るので、朝食など付いていないビジネスホテルは有効です。
運悪くどこも空いていなくても車中で寝てしまいます。
夏場は寒くないので、登山口近くに車を止めて眠り、早朝から登り始めます。
車中泊は目的地へのアプローチの時間が短縮でき、目的地で過ごす時間を長く取れます。(体を伸ばせないのでしんどいですが・・
6時位から動き出せれば、登山道を歩いて朝の景色を眺めて、3時間もたっぷり自然を堪能した後、ふと時計を見るとまだ9時!!です。
平日なら始業時間、仕事はこれからであり、普通の休日なら朝御飯を食べてる時間です。
こんなに楽しんだのに、1日はまだこれからスタート!! まだまだ楽しめます。
この認識を得た時の充実感や得した感じが最高です。


ただ、こんなに楽しい旅ですが、私の場合そこに至るまでに一つ壁があります。
それは出発するという行為です。
金曜日、仕事を終え帰ってきてから準備をし出発することがよくあるのですが、疲れている中、シャワーを浴びて、荷を詰めて、車に2往復位して積み込み、出発する。
あるいは休みの朝、早起きしてシャワーを浴びて、荷を詰めて、車に2往復位して積み込み、出発する。
これをするのに疲れや眠気を跳ね除け、気を奮い立たせないといけない。
くじけそうです。
車で走り出してしまえばもう大丈夫なのですが、そこに至る関門を突破できず、大幅に予定を遅らせてしまうこともありました。
そんな時は、出発してから自己嫌悪の嵐です。
折角の旅行が楽しくありません。はは。

冬は寒くて山には行けず身近な遊びばかりでしたが、これから半年とちょっと、活動範囲が大きく広げれる季節です。
困難を跳ね除け、せいぜい楽しみたいと思います。