今年初の観劇は
宙組公演「白夜の誓い グスタフ三世」でございました。
はっきりいって・・・・・・つまらなかったです。
原田諒君、あなた、才能ないわ。脚本を書くのを辞めるか演劇を辞めるかどっちかですわね。
素人が見ても、小学校の学芸会脚本を書いて、それを大劇場にかけるなんて
いやー宝塚ってのはいいところだね。どんなへたくそな脚本でもちゃんと上演して貰えるし
「上手上手」とたたえて貰えるし。
不愉快な程「上げ」状態の原田諒君。
私に言わせれば「キャパ」も全然面白くなかった。というか、、全く脚本がかけていなかった。
だらだらと場数ばかり多くて起承転結がない。
どこで人が感動するとか、こう盛り上げようとか・・・そういう意志もない。
友人に言わせると
「原田氏はきっと頭がいいんだろうけど、自分が書いたものを人が上演するという感覚が
わかっていない。脚本を書く時に、人の動きを想像しながら書けない人なのではないか」
との事です。
全くもってその通り ゆえにやたら「執務室」シーンが多くて、本当に必要な場面をすっとばして
「つなぎ」場面が多くなるのですね。
実際のグスタフ三世ってどんな人だったんだろうと逆に興味を持ってしまいました。
そもそも舞踏会で懐かしの剣なんて出すかい?
帰国するのにお付と二人で山越えで山賊に襲われるって?
その山賊が宮殿に入りこんで・・・・ってこれはスウェーデン王室に失礼な話しでしょうよ。
しかも、オペラ座を建てるのにお金を使いすぎて暗殺?チープの極みですわ。
こんなストーリーは高校生レベル、いや、高校生だってもう少し歴史の勉強して
整合性を出すだろうと思います。
本物のグスタフ三世は啓蒙思想の持ち主で、合議制を敷いてた議会に「NO」を
突きつけて専制君主になったわけですよ
政略結婚も受けいれて、仲が悪かったけどちゃんと後継ぎはもうけて。
そのあまりの強引ぶりに、貴族から不興を買って舞踏会で暗殺されたのは本当らしい。
本人も多分殺されるだろうなとは思ってたみたい。
ストーリーを構築するにあたって、「善」「悪」「白」「黒」の対比をつける事は基本です。
善人がいれば悪人がいる。そう、絶対的に悪人が必要なのです。
しかし、この物語では悪人のクランツがあっさり処断されてしまうんですね。
彼ら貴族軍団とグスタフ・ヤコブの「啓蒙派」の戦いであれば話を作りやすかったのでは。
フランス革命と絡めるのであればフェルゼンの存在は不可欠ですから
かれをスパイとして送り込み、アントワネットは救えなかったけど代わりに
エグモント夫人を連れ帰るってのは?
ウィキによると、グスタフを殺したのはフェルゼンのお父さん・・・という説もあるらしく
ならいっそ父は対立、息子は王の味方で対立させた方がよかったと思います。
ロシアだのデンマークだのって難しい話が出てくると全然面白くありません。
グスタフの王妃もエグモント夫人の登場に怒りもせず和やかにお話。
こういう「悪人を作りたくない」作家っているけど、それじゃ面白くないのよ。
イケメンで冷たい夫の心を奪った女性に何も感じない女なんていないんだし。
敬語の使い方もちょっとおかしかったなあ。
そもそも「皇太子」ではなく「王太子」だし。
最近の作家は本当に歴史にうそtくて困ります。っていうか「階級社会」というものを
理解できないんですよね。
PHOENIX 宝塚
藤井大介定番通りの始まり方で、主題歌はそのままCDで売れそうな程ポップ。
どのシーンもおしゃれで面白い。
無論、今回もかなめちゃんの長い足を堪能。
そういえば「JOYFUL」からずっと藤井作品では足を出していたっけね。
ただ。フィナーレナンバーが「愛の宝石」だったのか、ちょっと疑問。
まだ100年を引きずっていたのかしら?
かなめちゃんにはもっと都会的な曲の方がよかったのでは?
パレードで、朝夏&実咲のコンビがエトワールで降りてくるのは斬新で面白かったです。
出演者について
凰稀かなめ・・・演出家と相談の上、ああいう役作りになったんだと思う以上は
何とも。ただ「さよなら公演」としては物足りない気がしました。
ショーにおいては、凰稀かなめらしい軽さと明るさが見えてよかったです。
実咲凜音・・・いい娘役なのはわかるけど、あまり印象に残らない。でも朝夏まなととの
並びは初々しくて可愛らしい。娘役として立てて貰えばそれなりに光るでしょう。
朝夏まなと・・・芝居ではしどころがないというか・・・わけがわからない役でお気の毒でした。
次期トップとしては頼りない部分があるけど、これからに期待。
緒月遠麻・・・芝居でもショーでも凰稀のそばに緒月あり。雪組でもそうだったなあと。
凰稀の本当の相手役は緒月だったんだろうと思います。
退団が惜しまれます。
七海ひろき以下の男役が全部同じ顔に見えるって・・・・私もついに耄碌したかと
ちょっと悩んでます。