来日フィーバーですっかり「ファンモード」になっていた私です
今回ばかり理屈を越えて「ヨン様ーーー」と叫びたかったので・・・
でも世の中はそうそう甘くなかったのよねーー
朝鮮日報に載った「コラム」を読んで、
私はますます「韓国」という国がわからなくなりました
この記者さんいわく
「韓国での試写会は日本や中華圏からの取材陣が
多かったけれど韓国人の関心は薄かった。
映画評も芳しくなかった」
と書いています。
今回の「四月の雪」は監督の評価も今一つだったし、
ヨン様の演技も国内ではあまり評価されなかった・・・といわけです。
記者さんは
「日本と韓国では感性の違いがある。
アジアのスターになっても本国ではその真価を認められない
ペ・ヨンジュンの悩み」と締めくくっていますけど・・
これが本当の事であるなら、一体「韓国人の俳優に対する感性」って
何なのか聞いてみたいような気がします
(それをいうなら外国ではウケるけど日本では今一つの北野監督だと
思えばいいのかもしれないけどーーー)
まだ「四月の雪」を見たわけではありませんが、
日本のマスコミ関係者の中では映画は絶賛されていました。
「フランス映画のようだ」と・・・
「今までの韓国映画しかしらない人には衝撃的かもしれません」と
言ったアナウンサーもいましたね
つまり、多分今回の「四月の雪」は非常に韓国映画らしくない作り・・という事に
なるのでしょうか
「儒教」という思想が芸術の中に大いに反映され、何でも言葉に尽くし
行動に尽くす韓国的感性からいうと、セリフが少なく微妙な表情や音楽で
表現される感覚というのはわかりにくいのかもしれませんが
それにしても「本国では真価を認められないペ・ヨンジュン」って・・・・・
誉め殺しでいうのではありませんが・・・・
言葉や文化の違う人たちを「本気」にさせた「演技力」を
持っているペ・ヨンジュンの真価を認めないお国柄ってなに?
・・・・・言いたくないけど、感性が未熟なんじゃないかと・・・
(そもそも「冬のソナタ」よりも「秋の童話」の方が評判がよかったっていう事が
不思議?)
「四月の雪」に関してはもう一つ気になることが
それは「週刊女性」に載ったつかこうへい氏のコラムです
確か先週あたりはおちゃらけていたのに、今週はやたら厳しいペンタッチで
「四月の雪の公開が心配」と書いています。
理由は簡単
「四月の雪」が「盗作」だというのです
彼はかの有名な「刑事コロンボ」のオリジナル性を大変高く評価し、
一方で「古畑任三郎」を「コロンボの盗作」であると一刀両断にしています。
こういう作品がまかり通っているからアメリカの業界からは「ダーティ・モンキー」
といわれるのだと
それをふまえた上で
今回の「四月の雪」はヨン様が脚本にダメ出しをした結果4ヶ月も撮影期間が
延びてしまい、訴訟問題にまで発展しそうだというんですね
ヨン様が倒れた時「オレはハリソン・フォードじゃない」と言ったというのです。
なぜかというと、「四月の雪」のストーリーがハリソン・フォード主演の
「ランダム・ハーツ」そっくりだから・・・
ヨン様は途中でそこに気づいた為に何とかオリジナリティを出そうとして
脚本に注文をつけたのではないかと
ゆえに、ハリウッドの人が「四月の雪」を見たらヨン様を「ダーティ・コリアン」と
呼ぶかもしれない・・・と心配しているんですね
まあ・・言いたい事はわかるんですが
でも・・・ストーリーや撮影や話の運びなどの手法はどうしたって
種類の限界があると思うんです。「組み合わせ」には必ず終わりがあるように・・・
「古畑・・・」は手法を真似ただけで、ストーリーはしっかりオリジナルだったと
思いますので、これをもって単純に「ダーティ・モンキー」と言われることには
ちょっと違和感がありますよね
「盗作」はいけないことですけど
(それを言うなら「冬のソナタ」も「秋の童話」も完璧に盗作ですよね)
私はペ・ヨンジュンにしてもホ・ジノ監督にしても必ずオリジナリティを
映画の中で見せてくれると思いますけど・・・
こればっかりは見てみないとわかりません
ただ・・予告編を見る限りではとても叙情的でいい作品に見えるんだけどな・・・・