両陛下の公務軽減
宮内庁は29日、天皇陛下の公務や宮中祭祀(さいし)についての
負担軽減策を発表した。
皇后さまと出席される全国植樹祭などでの「お言葉」をやめ、
外国賓客と会われる回数を減らす。
記者会見した同庁の風岡典之次長は「公務を非常に大切にされる
両陛下のご姿勢にかんがみ、行事そのものを削減するのではなく、
きめ細かく見直すことで負担軽減を図った」と説明した。
天皇陛下のお言葉は年15件ほどだが、このうち、全国植樹祭、
全国豊かな海づくり大会、国体開会式、国際生物学賞授賞式
など6件では、
出席はされるもののお言葉はなくす。
国会開会式や全国戦没者追悼式、宮中晩さん会などではこれまで通り
お言葉を述べられる。
陛下はご自身でぎりぎりまで文案を練られ、準備段階の負担が非常に
大きいためという。
外国賓客については、大統領など元首との会見は従来通りとするが、
首相級は来日目的に応じてお会いになる。
春と秋に計50回以上、勲章受章者らと会われているが、
これも一度に会う人数を増やして回数を減らす。
宮中祭祀の中で最も重要とされる「新嘗祭(にいなめさい)」についても、
深夜の出席時間を短縮する。
宮中三殿を拝礼される毎月の「旬祭(しゅんさい)」への出席も
年2回に減らし、他は代拝とする。
公務の数を減らすのではなく、内容を変えていく・・・というやり方は
先年の秋篠宮の提案通りではないかと思います。
しかしながら「お言葉」を減らしたり、祭祀を軽減したりする事が
本当に陛下の意向に沿っているのかは疑問です
常に「国民と触れ合う」事を大事にしている陛下にとって
「お言葉」を減らす事は触れ合いがなくなることを意味しませんか?
存在感も希薄になるかなとか・・・
宮中祭祀にとりわけ熱心と言われる陛下が祭祀を減らす事に
果たして同意されるのかどうか。
今週発売の「SAPIO」は
「昭和天皇と私達日本人の幸福な日々」というタイトルです。
そこにはかつてあった、日本人と皇室のまったりとした平穏な日々が
つづられています。
昭和天皇は無私の人だった。雨が降れば民を思い、災害があれば
民を思う・・・これは「我が家の伝統だ」とおっしゃったとか。
病床ですら天候や国民の事を心配していたらしい。
皇太子に誕生日のプレゼントを上げるのに中古のカメラを。
「皇太子にはこれくらいがいいよ」とおっしゃった。
確か皇太子の初等科の制服やランドセルは陛下のお下がりでしたよね。
大膳課のモットーは「焦がすな」「捨てるな」「腐らすな」で
食事は質素。たまに献上があった時だけ出す「鰻茶漬け」がごちそう
だった。
浜名湖に行啓の際、珍しい植物の観察をしやすいように回りの
草を刈り取っておいたら機嫌が悪くなった。
「雑草と言う草はない」との言葉。
入江侍従長によって晩年、宮中祭祀の軽減を図られたが、それは
陛下の体調を慮ってというよりは政治的な動きの現れ。
宮内庁職員も生え抜きではなくローテーションで来る人が増え、
次第に大変な祭祀を嫌がる人も。
でも昭和天皇は自分で最後までやろうとした。
どんな偉大なおじいさまを持とうと、その直系の孫は
「プライベートな事ですので」発言
「やりがいのある公務」発言
大地震があっても平気で静養にでかける
終戦記念日に花火とテニス
SAPIOを読んで、今行われている様々な宮中行事には
それぞれの由来と伝統があり、それを考えると何一つ無駄な公務
などないと思うのですが・・・
本当に皇太子の言う「やりがいのある公務」って何?ってな感じです。
本来なら公務軽減にあたり、皇太子は8大行啓以外はほとんど
外出公務がないので、代理でいくらでもできそうなものですが、譲れない、
譲ったら消滅させられるという危惧があるのではないかと。
それから小林よしのり氏へ言いたい
「天皇論」の中で、氏が一般参賀に行った模様を描いていらしたが、
その中の文章に
「それにしても雅子妃が一緒だと本当に安心する。
病気の事もあるが「皇室そのものがストレス」とかろくな情報を
マスコミが流さないからだ」
という一文がありましたが、これは本心なんでしょうか?
だって・・・・
「皇室そのものがストレス」って最初に発表したのは
「東宮医師団」=大野裕医師=雅子妃のプライベート主治医
ですのに
それに輪をかけて東宮家御用雑誌である「週刊女性」「女性自身」
「女性セブン」がこぞって
「皇太子妃の負担を減らすために皇室が変わるべき。
雅子様の悲劇を繰り返さないように皇室が変わるべき」
と大合唱しているわけで・・・・・
ゆえに、皇后が体調が悪くても公務に励めば
「雅子様を追い詰める」
紀子妃が妊娠したら「雅子様がお可哀想」
とこぞって(雅子様以外の)皇族バッシングを繰り広げているのでは。
何よりもそういう「皇室そのものがストレスになっている雅子様の為に
やりがいのある公務をやらせるべき」という論調にもっとも傷ついたのが
両陛下であり、それがいまの体調不良の根本原因である事を
考えると、今回の公務軽減というのは、単なる付け焼刃であり、
ともすれば東宮側の思惑通りになるのではないかと心配です。