姫ちゃんと観劇でした。大地真央と黒木瞳が来てたんですって。
そりゃあOGさんだって来ていいよ。見て下さいよ。でもさ、一般のお客が入れない舞台にはしないでほしいです。団体さんが2つも3つも入っていたようですが、そのせいで個人はチケットを買えなかったりするものね。
きっと歌舞伎とかジャニーズもそうなんだろうなとは思うんですけど「特別なひとたちだけの演劇」ってやってたら滅んでしまうでしょ。ファンクラブに入ってさえ満足に見ることが出来なかったら意味ないし、ファン自体が減ると思います。
歌劇団がとにかく「どんな客層でもいい、ファンじゃなくてもいいから席を一杯にしたい」と思っているならもう終わりですけどね。
ANATHER WOLRD
谷先生が落語を題材に芝居を書くようになって幾星霜。今や頂点に立ったかなという感じです。今回は脚本も面白いし、関西風で紅ゆずるによく似合っていたし、星組パワーの素晴らしさを堪能してしまいました。
かたや恋煩いで死んでしまった安二郎さん関西人、かたやちゃきちゃきの江戸っ子のぼっちゃんが芸者を道連れにフグの毒にあたって死んでしまった。あっちもこっちもコロリと死んでしまって、あの世は大賑わい。
あれだけ「瀬を早み岩にせかるる滝川の~」とやったら誰も忘れませんねん。
崇徳院さん、あんた生きてはった時には島流しにあって、京都に帰りたくて毎日血の涙を流してはったいうたなあ。恨みが募って天子様に呪いをかけたとも。今でも崇徳院さんの御霊を鎮める為の祭祀は欠かせませんって。けど、あんた、あんたさんが詠んだ歌が百人一首はおろか、21世紀の今になっても愛されてるんやで。こりゃすごいこっちゃ。老いも若きもみーーんな「瀬をはやみー」やで。
「コナン君」ファンも「はからさん」ファンも、そして落語ファンも、みーんな「瀬をはやみーー」が好きなんや。こんなに多くの人に愛されているやなんて。今頃浄土でさぞやいい暮らしされてんと違いますか?
人間は素晴らしい。一遍死んだ気になって生きてみたら何か残せるかもしれへん。今日の芝居は思わず手を合わせて「ありがたやーなんまいだー」と拝みたくなるような芝居でしたで。ああ、いいもん見せてもろたわ。長生きしたろ。
そうそう、「ベルサイユの蓮」はあっちの世界でみれるのかいな?そりゃ順番からしたら植田先生の方がずっと先にあの世に行かはる予定やねん。
きっとうちが行く頃にはあの世で大ヒットを飛ばしているかもしれへんな。
「めいど歌劇団」のラインダンスは可愛いかったで。うちもあんなスカート履いてみたい。そういえば武庫川はちょっと三途の川に似てるなあ。
あの橋を渡る度、乙女たちは地獄へ行くのか天国へいくのかわからず、泣いたり笑ったりや。あるものは天国へ行き、あるものは地獄を見る。そやけどそれも人生やなあ。カイちゃん、「存在が罪」いわれたかて気にしたらあきません。
うちもあのセリフにはちょっとドキっとしたわ。
立場がびみょーーーな乙女に向かってそれはないやろ。閻魔さまより意地悪な谷先生や。あんたこそ地獄に落ちるで。うちは大好きなねったんの件、忘れてへんからな。
そういえば日本の冥途にあんでいきなり虞美人が出て来たんや?そりゃあもうあのみのりちゃんはこの世の人やない程綺麗やったで。あれでは項羽様もぞっこんに決まってる。閻魔さまの妾にしとくのは勿体ない。いとはんは可愛い。でも大人の男にはみのちゃんのような小股の切れ上がった美女がよろしいんや。
情けない桃太郎も様になってたで。早くトップさんの隣りにきてな。そしたらうち、ぎょうさん応援したる。
星組のチームワークのよさは天下一品や。それもこれも紅はんの人格がものを言ってるんやな。見ててこっちの頬が赤くなる程仲のいいトップコンビ、そんなに見つめ合ってくっついて、いややわーー
キザなこっちゃんもかっこよかったわーーうちも取り巻きになりたいわ。
悲しいことがあれば芝居をみたらいいんや。それで元気が出ていい老後が過ごせるのや。そう思うしかあらへん・・・チケットとれないけどな。
KILLER ROUGE
斎藤吉正ワールドへようこそ。って感じのショーでした。若い人は面白いかもしれないけど年齢が上がるほどにそうでもなくなるんじゃないかと。
キーワードは「紅」ですから、とにかく赤づくし。曲もそれに合わせて歌謡曲を選択。そういえば、最近の若い人たちは歌謡曲が好きなんですって。
その理由は「歌詞がわかりやすく心にぐさっと来るから」ですって。
確かにそうです。だって詞を書いているのはプロなんだもの。フォークからニューミュージック台頭後は作詞も作曲も自分でやるのが主流になって、昭和の時代のような名の売れた作詞家や作曲家は出てこなくなってしまったけれど、あの当時のスターに合わせてイメージを膨らませて詞を書くというのは本当にすごいことだと思ってます。
個人的には好きなシーンがいくつもありました。
オープニングも好きだし、赤ずきんちゃんと狼も可愛い。だけけど今一つストーリーがわからない。使っている曲はボカロですか?歌が主なのかストーリーが主なのかよくわからないという感じです。
とにかく衣装は赤を基調にド派手。音楽もド派手。振付もわーーーっという感じで、終わってみたら「今日は花火大会だったのか」ぐらいの感じで、ただうるさいとしか思えなかった人もいるんじゃないでしょうか?
「さくらROUGE」のロケットも相変わらずかっこいい振付で。(でもネーミングがOSKみたい)
西城秀樹の「情熱の嵐」と「炎」は好きな曲だけど、決して心の中で
♪ 君が望むなら (こっちゃ~ん)♪にはならないって。やっぱ「ヒデキ!」でしょ。
それと華形ひかるねーーせっかく名曲を歌っているんだけど何を歌っているのかわからないのよ。何でデュエットダンスで歌うかねーー
それと瀬央ゆりやねーーせっかく銀橋渡って歌っているのに存在感に乏しいというか、押しが弱いというか。殻を破ってくれないのかな。こんなんじゃ3番手は務まりませんよ。
七海ひろきの怪盗は・・・正直いって彩那音の方が綺麗だった。っていうか「RIO DE BRAVO」の場面を自分でパクるな。そういう事をするのは20年早いでしょ。岡田先生になったつもりなの?斉藤君。
正直、このシーンは天寿光希を追いかけるので忙しかった。彼女がソロで歌ったりメインで歌ったりすることはめったにないので、そりゃあドキドキして、横顔の色気に酔いしれました。おじさま役もはまっているし、若いのも出来るし、越乃リュウ路線でいきますか?
こういういぶし銀的な男役は今のきゃあきゃあうるさい星組の中では貴重な存在だし、まとめ役にもなるんじゃないでしょうか。
そうそう、退団者へのシーンも盛り込まれており、ここは別にファンじゃないけど泣きそうになりました。紅さんは本当に退団者に優しいなあ。
音波みのりは美しいお姉さまになってダンスも最高!なんでこの人がトップ娘役になれないのか不思議でしょうがないです。天は理不尽なもんや。まあ、トップ娘役が綺咲愛里だから仕方ないけど。彼女は本当に歌っても踊ってもムードがあり、可愛らしくて魅力的。男役に寄り添うことも、一人で立つことも出来る、21世紀版の白城あやか風って所でしょうか。
そして紅ゆずるは今の星組を綺麗にまとめている感じです。決して技術的には高くないけど、人が集まるように出来ている人です。キザも出来ればコメディも自然。そういう二面性が面白いんでしょうね。
そして「お客様もやって」と振付を教える所も自然というか、なぜか盛り上がる?
どうして「SUPER VOYGER」の暴風雪の掛け声は寒かったんだろうとあれこれ考えてしまいましたよ。
最終的に斎藤吉正は藤井大介の真似をしてみたけど、ちょっと暴走しちゃった?って感じのショーでした。