昨日のワールドカップ、残念でしたね。でも次頑張れば・・・と
サッカーファンじゃない私は軽薄に言ってしまうのですが、我が家では
大騒ぎでございました
怒声と期待の声が飛び交い、パソコンをカタカタやっていた私に
「その音、うるさい」とのお声が飛び・・・・ もうやだーー
大夫お久しぶりの「ふぶき図書館便り」ですが、全く本を
読んでいなかったって事はないのですよ
ええ・・・月に数冊は・・・新書版ばっかりでしたけど 読んではいたの。
でも家にいると読書の時間がないので電車とか病院とかー
なので読書時間は限られていたかも。
という事で、最近読んだ本をジャンル無視、順不動でお届けします。
小説
天地明察 (沖方丁作・角川書店)
この作者・・・何て読むの?と思ったら「うぶかたとう」って言うらしい。
テレビで「本屋さんが選んだ面白い本」という事で紹介されて、それを
見ていた旦那が珍しく私に「読めば?」と買って来てくれた本です。
NHK「タイムスクープハンター」で江戸時代には全国的な数学塾があり
農民も武士も「数学オタク」を楽しんでいたという事を知り、
「日本人ってすごいんだ」とびっくり。世界的に見てもこんな民族
いないんじゃないか?と思ったら・・・・この本は
そういう本でした
一口でいえば数学好きの主人公が水戸黄門様や会津藩主の協力で
新しく正確な暦を作っていく・・・というお話です
文系の私には難しいかなと思ったけど、かなり楽しんで読めました。
普段、何気なく使っているカレンダーですが、ここまで来るのに多くの
壁を突き破って来た先人達の努力があったんだなあと思わせる一冊です。
ノンフィクション
皇太子婚約解消事件 (浅見雅男著・角川書店)
大正天皇のお后は?(昭和天皇の母ですね)
貞明皇后です。ご結婚前のお名前は九条節子。
でも最初からこの方に決まっていたのではなく、実は早くから婚約者
として名乗りを上げていた伏見宮禎子女王という人がいたのです。
大正天皇が生まれるまでの明治天皇の苦悩
病弱な皇太子を何とか無事に結婚させ、跡継ぎを得る必要があると
考えた明治の皇室の思い。
皇室の藩屏として存在する「宮家」の存在意義についての天皇と
政府の考え方の違い。
明治時代の宮中で起こる・・・人間味あふれる事件等
非常に楽しく読みました
明治天皇は伏見宮禎子女王をお気に入りだったのですが、身体的な
問題を挙げられお后候補を選びなおし、九条節子姫最後の最後に
出てきた・・・期待はずれの姫でした
でも結果的に節子妃は4人の男子を挙げ、皇室に貢献。
山内家に嫁いだ禎子女王は子を産む事なく、でもわりと健康で節子妃
より長生きした・・
何が幸せかはわからないけど、皇室には時々神の手がおりるなあと
思う一冊です。
コミック
ヘタリア (日丸屋秀和著・幻冬舎コミックス)
今話題の「ヘタリア」を買ってしまいましたーー
何だか若者に大うけらしいので
主人公「ヘタリア」ことイタリア君はパスタが好きないつもへたっている
若者。そして敵として関わったり味方になったりするドイツ、日本、
仲の悪いフランスとイギリス等、国を擬人化し歴史をパロディ化した
マンガで、アニメ化もされるんですね
でも正直、1巻目は読みきるのが大変でした・・・・・・
それというのも文字が小さすぎて年寄りには辛すぎ。
しかもそれぞれの人物の顔の見分けがつきにくい(これって絵が下手
って事じゃあ?)
1巻目は学生時代に描いた物をそのまま載せているらしく、絵が荒く
雑で文字が小さい。
2巻目からは多少ましになっているけど・・・・・
友人いわく「アニメの方は声で区別出来るから見やすくて面白いよ」
でした
作者に言いたい事。
目の付け所は大変よろしい。ストーリーもまあよろしい。でも絵っ
これはもう少しわかりやすくなりませんか?
アオイホノオ (島本和彦著・小学館)
ジュニアが読んでいるのを後ろから見て
「あれ?もしかして永井豪?」って聞いたら「違うよ」って・・・・
島本和彦は気鋭の漫画家なんだそうですね(知らなくて御免っ)
時は1980年頃。大阪の芸術大学の映像学科の1年生である
主人公・焔燃(ほのおもゆる)君の「口先だけの青春」物語
なんですけど 久々に大うけっ
だって・・この主人公、モロ私達の世代じゃん・・・・・
みかけがデビルマンそっくりで、毎日アニメを見る為に時間調整して
「高橋留美子・あだち充」のマンガに衝撃を受け、
「ルパン三世」の宮崎駿の絵を夢中になってみて・・・っていうまあ
すごい「オタク」っぷり
(「今日は宮崎さんだから」っていう感覚、今時の若者にはわかるまい)
後に「エヴァ」を作る庵野秀明と大学で知り合い・・・・っていう部分も
すごい。多分、笑いのツボや感動部分が私達とジュニア世代では
違うんだろうな でも80年代に青春を送った私達ってすごいんだぜと
思える一冊 おかげさまでジュニアと会話が増えました。
(私は決してアニメオタクじゃありません。そんな私でも「そうそう」と
思えたわけですから本当のオタク様にとってはどんだけ嬉しいか)
宝塚
宝塚イズム12 (青弓社)
今回のテーマは「特集・若手スター展望」
実はまだ読んでる最中なんですけど・・・・・
「若手」って言われても、さっぱり名前がわからなくなっている私です
彩吹真央も退団した事だし、この先の若手がどうなろうと知ったこっちゃ
ない・・・と思ってパラパラめくっていたら荷宮和子さんの
「宝塚バカ一代・・メガネをかければ宝塚一彩吹真央の萌えツボ」
というタイトルが目に入り、購入を決めてしまいましたーー
まだそこまでいってないけど、「虞美人」評の相変わらずの皆様の
「褒め殺し」ぶりには驚くなあ
キムシンやら植田景子さんをベタ褒めする方々の文を読むたび
「私のとは違うなあ」と感じてガクっと来るんだけどね
唯一共感出来るのはやっぱり荷宮さんの文章。
(昔、田中マリコ、今荷宮?石井徹也氏よどこへ・・・)
彩吹ファンになった事で(その前はガイチファン)お友達に
「あんた疫病神だね」って言われた気持ち、すっごくわかります。
私もまた友人に「ふぶきさんの好みって渋すぎる。どんどん路線から
外れて肩叩きされそうな実力派ばかりすきになる」って言われたの。
そんなつもりはないってばっ!
「いつも心はいずれトップスター」なのになんで・・・なってくれないのさっ
歌劇団のバカっ
という事は私もまた未涼亜希やー愛音羽麗やー緒月遠麻やー
星条海斗やー北翔海莉を褒めると「疫病神」と呼ばれるのかしら?
ともあれ、「若手」を分析するのにはいい一冊です。