今、毎日「トンイ」の再放送を見ています。トンイは出身です。
だから側室になるにも結構大変だったようで。
王妃をなくした王様がトンイを王妃にしたいと望むのですが
回りの両班が「賤民出身の王妃などありえない。おやめください」と大反対。
「出自がよくわからない女性を王妃に迎える事は王室の権威失墜に関わる」
と至極もっともなご意見で、なんでこれを20数年前に、言ってくれる官僚が
いなかったかなあ・・・・と
韓ドラはファンタジーです。実際はどうだったかよく調べないとわかりません。
だけど、そこで描かれるものの考え方などは、いわゆる韓国の「理想」なんだと
思うんですね。
トンイの子が7歳にして「大学」を読破してしまう程優秀設定なのも
「ヒロイン(トンイ)の子供は優秀でなくてはいけない」その方が
トインイの株が上がる。出身のトンイの子が並外れて優秀であれば
両班は何もいうまい・・・という心情なんだと思います。
ちょっと、皇后や皇太子妃の考え方と似てませんか?
そして、朝鮮では「王室に入る事は政治を行う事。後宮も同じ。
入ったその日から政治に巻き込まれ、先手先手を打たなけtれば
生き残れない世界」
という考え方が根付いています。
これまた、「皇太子妃・皇后」の立場を駆け引きの道具にしている
今の皇室とよく似ています
もし、現実に皇后陛下や皇太子妃がそのように考えているなら
ただ耐え忍んでいる秋篠宮家は滅ぶだけです。
先手を取らないと。
今の皇室は「正直者は滅ぼされる」場所のようですので。
今の状態で皇太子から秋篠宮家に皇位が移ると思いますか?
奇跡を信じたい気持ちはわかるけど、悠仁親王の誕生も単なる
奇跡ではなく、両殿下の「政治力」の賜物だったかもしれませんよ。
その前後は負け続けで悔しいけれども。
本題。
うちの職場の29歳の女の子。母は50代で、家には
「アタックNO1」と「エースをねらえ!」の漫画が揃っていて
それは読んだ事があるけど、他の漫画はネットの立ち読み程度
なんだそうです。
かの「ベルばら」も大学の授業で、先生が
「少女漫画の中で初めて男と女が取っ組み合いのけんかをしたシーンが
ある」と言ってたそうで、思わず「そんな場面あったっけ?」って思ってたら
思い出しました。
3巻でオスカルが酒場で暴れた時。
で、彼女はその部分しか見てないという事で、昭和の漫画家を
ほとんど知らず
小説を書く子のようですが、実はほとんど本を読んでいないのでは
ないかと思われ。(経済的なものもあるみたいですが)
今後、少しずつ昭和の漫画を読ませて参考にして貰おうかな・・・・
最初は何かがいいかなーーと。
ファンタジー小説を書き、大航海時代にも興味を持ち、コスチュームが
大好きな29歳にふさわしい漫画は何だと思います?
ぜひぜひご意見を。
で、今回ご紹介する漫画は竹宮恵子
「ウイーン幻想」(昭和54年)
この本はオーストリアのウイーン少年合唱団を舞台にした物語が
おさめられています。
アウフ・ヴィーダーゼーエン(昭和53年 LaLa)
年長者として責任を押し付けられ、自分よりずっと歌が上手な子を
発掘しようとやっきになる少年。
その一方で、いつ「声変わり」をして卒業に至るかわからない不安を
抱いている少年の話です。
アンドレア (昭和51年 別コミ)
11歳で田舎からたった一人、入団してきたアンドレアは
素晴らしい声の持ち主なんだけど、自分に自信が持てなくて
回りと会話もできず、引っ込み思案で隠れてしまう。
そんな彼を回りは虐めたりするんですが、やがて、アンドレアの
自我が芽を出し・・・・
ウイーン協奏曲 (昭和51年 りぼんデラックス)
これはどうやら「実話」のようですが、ピアニストの卵が
ウイーンに留学し、一生懸命にレッスンに励むのですが
「果たして東洋人の自分にクラシックを弾く資格はあるか。
表現できるのか」と悩む。
そんな壁を突き抜けてコンクールで受賞していく・・・という話です。
「アウフ・ヴィーダーゼーエン」がドイツ語で「さようなら」の意と知ったのは
この漫画でした。「摩利と新吾」でドイツ語の単語などは覚えたけれど
実際の挨拶っていうと「グーテンモルゲン」と「ダンケシェーン」くらいな
もので、そこに「さよなら」はなかったなあ。
ウィーン少年合唱団に関しても、名前は知っていたし、何度か来日した
事もあるし知ってはいたけど、レコードを聞いたり、生歌を聞いたりする
チャンスはなかったです。
だけど、竹宮恵子の題材としてこんなにふさわしい作品はないと思います。
「少年」それも声変わり前の微妙な年頃の感情。
これを描くのは難しいんですよね。
そこらへんを見事にドラマにしてくれちゃったなあという印象。
竹宮恵子は非常にクラシックに造詣が深いようで
そういう作品を目にするとき、自分もなんとなく一段上がったようにさせて
くれる・・・・
ぜひ読んでみてください。