よし坊のあっちこっち

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ドーナツ戦争

2007年05月05日 | アメリカ通信
アメリカのクリスピークリーム・ドーナツが日本に第一号店を出し、連日長蛇の列だとの話だ。あのCrispy Creamで長蛇の列? アメリカに住んでいると、なんとも解せない話なのだが、そこはそれ、新しモノ好きの日本人的現象と言うべきか。

日本には、長年の実績を持ったミスタードーナツがデンと構えているわけで、この戦争の行く末はどうなるのか。

よし坊もワイフも、唯一の銘柄を除いて、クリスピークリームのドーナツは落第点である。兎に角甘い。微妙な味にこだわりを持つ日本人には合わない。唯一おススメが、ミスタードーナツにあるホームカットという一品に似たやつだ。これは、どういうわけか、アメリカのお菓子の類にしては珍しくシンプルにして甘さ控えめでよい。長距離ドライブでクイックランチをしたい時、ガソリンスタンドにコレがあると迷わずコレを買って食べるくらいである。

以前、アメリカの新聞に面白い記事が出ていた。日本へ進出するアメリカ企業は、すべからく、以下のことを心してかかるべし。「日本人は新しモノ好きだから、最初の反響はすごいが、コレに惑わされたら失敗する。日本人ほど舌が肥え、或いは目利きする人種は他にいない。だから、並みのモノを持ち込んでも直ぐソッポを向かれる。しかし、良いもの、好みにあったものを持ち込み、一たびその品質にほれ込んでくれると、固定客となる。」

このことを理解せず、今まで幾多の会社が日本に進出し、涙を呑んでいる。ドーナツで言えば、ダンキンドーナツがそうだ。進出したが失敗した。
今回のクリスピークリームがどの様な戦略で臨んでいるのか、過去の教訓に学んでいるのか。2年後が興味津津である。