よし坊のあっちこっち

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躍動する大統領選

2008年01月08日 | アメリカ通信
アメリカの大統領選は面白い。日本のチンケな議員選挙や内輪でのドロっとした総裁選びとは比較にならない大人の風格がある。

初戦のアイオワでは、民主党がオバマ、共和党がハッカビーの第一位で幕を開けた。昨年を予選ラウンドとすると、いよいよ決勝ラウンドである。

候補者は、何回かの厳しい公開討論の関門と、身辺のスキャンダル攻撃を乗り越えなければならず、そのハードルの高さは、日本の甘っちょろいセンセイ方には想像もつくまい。

アメリカの凄さは、今回では、やはりオバマである。未だ議員一年生である。しかも、黒人。にもかかわらずあの人気である。

まず第一に、夢と希望とやる気があれば、大統領選に打って出られると言うアメリカの政治土壌は、なんとも羨ましい。日本では、議員になっても、若造であれば年季奉公が必要とばかり、軽くあしらわれるだけだが、アメリカではRespectと共に大きなうねりとなる。
アメリカ市民の政治への関心は、日本人の比ではない。選挙ともなれば、自分の家の庭(フロントヤード)に支持者のネームプレートを立てて応援する。

第二に、黒人が初めて大統領選に挑戦する戦いである。アメリカもこの8年で大きく変わったと思う。クリントンの後、共和党ではパウエル(ブッシュ政権一期目の国務長官)が立つ話も有ったが、彼は断念した。断念理由の一つは黒人故の暗殺のリスクらしい。特に奥さんがそのリスクの故に猛反対だったと聞く。アメリカは白人であろうと黒人であろうと、大統領になればそのリスクは常にある。近年の例ではケネディ暗殺と不可解な背後関係、十数人の関係者の不可解な死。それを考えると、背筋が寒くなる。それでもオバマは挑戦する。若々しさを感じる。

民主党に限ってみると、黒人の挑戦とともに、女性大統領と言うもう一つの期待もあって、正に躍動するアメリカを見ているようだ。

次のニューハンプシャーは見ものだ。オバマもアイオワのようにはいかないだろう。

アメリカもブッシュが政権末期で注目するものも居ない。日本は福田政権がスタートして間もないのに、政権末期のような雰囲気が漂う。

アメリカも恐らく政権交代だ。日本もそろそろ政権交代させないと益々腐っていく。