よし坊のあっちこっち

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アメリカの戦争

2008年04月04日 | アメリカ通信
アメリカが今まで行った大きな戦争は9つ有るという。列挙すると、独立戦争、米メキシコ戦争、米西戦争、南北戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争、第一次及び第二次世界大戦、そして今のイラク戦争である。

この中で長い順に言うと、独立戦争、ベトナム、そしてイラク。とうとうイラク戦争はベスト3入りを果たしてしまった。

戦争は後の人々によってその評価が定まるものらしく、イラク戦争もそうなるはずであり、数多の歴史家達も、未だ戦争が終結していない現在、評価を下したくはないそうだが、その多くの歴史家達が既に評価を定めてしまったというから、この戦争は余程見え見えの馬鹿げた戦争なのだろう。

彼らによると、このイラク戦争は、今までの9大戦争の中で、アメリカ国民の心を最も揺さぶらなかった戦争、という評価である。

アメリカ人は、自分の国アメリカが世界の警察官であることを自負している。我々から見れば何と傲慢な、と写るのだが、彼らは本気で思っている。警察官として正義を実行しようとし、そこに皆心を揺さぶられる。

ところが、イラク戦争には、「傲慢で手前勝手な正義」と我々が感ずるその正義さえも、アメリカ国民には見出せなかったようである。ブッシュJr.とその取り巻きの戦争屋達は、「正義」をかざして見せたが、それが嘘っぱちだった事が早々と見えてしまった。

ブッシュは歴史に残る大統領を目指し、イラク戦争の勝利こそが、それを約束してくれるはずだった。今やそれが幻となり、「無謀な戦争をおっぱじめた大統領」として歴史にその名を留めそうだから、さぞかし痛恨の思いでいるに違いない。

国のトップを選び損ねるととんでもない事になる証左である。