今後4年のアメリカを決めるスーパーチューズデイはあっけなく勝負がついてしまった。投票前から、最後の最後まで縺れるレースと言われていただけに、あのブッシュとゴアの後味の悪いフロリダの集票騒動が脳裏をかすめた。火曜日深夜、大票田のオハイオ、バージニア、フロリダを残して、オバマ票が抜け始めた。そして、”アメリカのヘソ”オハイオの票が開き始め、バージニア、フロリダの票を待たずに、あっさりとロムニーの止めを刺してしまった。しかも終わってみれば ”接戦”ではなかったのだ。
当初から、現職の大統領に勝つには、明確な対立軸を持たないと勝利は難しいとは言われていた。その意味では、オバマの対立軸としての強力な候補を立てられなかった共和党の人材不足が最も大きな敗因ではなかったか、と外野席から思う。
アメリカの大統領選挙はある意味で過酷である。自党での正式候補に認定されるまで熾烈なディベートを勝ち抜かねば成らない。経済の建て直しが急務であるにも関らず、共和党内でのディベートは、ゲイ政策がどうのこうのとか、本筋とは違うところで精力を使い果たし、それが有権者の目にはネガティブに映ったことは間違いない。日本では本筋でなければ傍筋とでも言おうか、しかし、その傍筋でもない、全く別の次元でのファクターで党首が決まるから、全く話にならないのだが。
結局ロムニーは、オバマの政策に取って代わる経済立て直しのグランドデザインを提示出来ずに共和党候補者となり、選挙戦に突入してしまったと言えよう。その結果、ロムニーに対する信頼感、アメリカを任せられるのか、という命題に対し、鍵を握る多くの浮動票層がロムニーに背を向けてしまった。オバマを信認したということではなく、ロムニー不信任の結果としてオバマが勝利したという消去法によるものだったのではないか。
直接民意が反映されるアメリカの選挙はうらやましい限りだ。それに比べ、日本のそれは、民意がなかなか反映されない仕組みだから、いつもフラストレーションを抱えながら、ただただ、ブツブツ言うしかないのだろう。そんな”哀れ”な姿の日本を見るのは、ただただ忍びない。
当初から、現職の大統領に勝つには、明確な対立軸を持たないと勝利は難しいとは言われていた。その意味では、オバマの対立軸としての強力な候補を立てられなかった共和党の人材不足が最も大きな敗因ではなかったか、と外野席から思う。
アメリカの大統領選挙はある意味で過酷である。自党での正式候補に認定されるまで熾烈なディベートを勝ち抜かねば成らない。経済の建て直しが急務であるにも関らず、共和党内でのディベートは、ゲイ政策がどうのこうのとか、本筋とは違うところで精力を使い果たし、それが有権者の目にはネガティブに映ったことは間違いない。日本では本筋でなければ傍筋とでも言おうか、しかし、その傍筋でもない、全く別の次元でのファクターで党首が決まるから、全く話にならないのだが。
結局ロムニーは、オバマの政策に取って代わる経済立て直しのグランドデザインを提示出来ずに共和党候補者となり、選挙戦に突入してしまったと言えよう。その結果、ロムニーに対する信頼感、アメリカを任せられるのか、という命題に対し、鍵を握る多くの浮動票層がロムニーに背を向けてしまった。オバマを信認したということではなく、ロムニー不信任の結果としてオバマが勝利したという消去法によるものだったのではないか。
直接民意が反映されるアメリカの選挙はうらやましい限りだ。それに比べ、日本のそれは、民意がなかなか反映されない仕組みだから、いつもフラストレーションを抱えながら、ただただ、ブツブツ言うしかないのだろう。そんな”哀れ”な姿の日本を見るのは、ただただ忍びない。