よし坊のあっちこっち

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ワールドカップを振り返って

2014年07月11日 | サッカー
いよいよ最後の大詰めを迎えるワールドカップ。ドイツが勝つか、それともアルゼンチンか。今のところ、ドイツの力強さが勝っているように思えるが、勝敗は最後まで分からない。そう、何が起こるか分からない面白さがある。どちらが勝ってもいいのだが、ドイツが勝てば、名実ともにドイツ型サッカー時代の幕開けと言えるのだろう。決勝戦を前にいろいろと考えさせられる事の多いワールドカップだったと言えよう。

1)ベテランを使う
強い、あるいはエキサイティングなチームの特徴は、うまくベテランを配した点だ。30歳を越える選手を選択している。ドイツやオランダに加え、対オランダ戦で善戦したメキシコ。ワールドカップ出場を危ぶまれていた頃、マルケスを選抜して俄然チームが安定した。もちろん、単にベテランというだけで選ばれたわけではなく、彼らに未だ十分な実力があったからに他ならないのだが、日本ではこういう事が起こらない。出来る人は歳に関係なく採用する海外の社会と、それを嫌がる日本社会の縮図を見ているようだ。

反対の行き方をしたブラジルは、まさかの大敗。代表選出会見で監督のスコラリは”若手中心”を宣言していたのだが、結局若い脆さが出て、精神的建て直しが出来ぬまま無残が結果を招いた。RonaldinhoかKakaを入れていたら、あそこまで行かなかったかもしれぬ。

2)新人を思い切って使う
ドイツやオランダは若い新人を投入するのに躊躇はない。ベルギーもそうであった。あのアメリカも、最後ジュリアン・グリーンを出し、一点もぎ取ったではないか。翻ってニッポン。そんな余裕さえも無かった戦いだから、新代表投入も出来なかった、のだろうか。そうではないだろう。何故なら、ワールドカップ出場までの戦いで、殆ど新人の実践テストをしてきてないのだから。

3)日本は?
前線、中盤、ディフェンスの全てに欠陥だらけを露呈した今大会だったが、これが本当の実力だとも言える。メディアも期待を持たせすぎた。決勝ラウンドにも行けなかったら、帰国現場でブーイングが起こってもおかしくない諸外国に比べ、何と日本人は優しいのだろうか。この辺が全てを物語っているのかも知れない。

ディフェンスはセンターバックに良いのを入れないとダメだろう。中盤のパスワークも正確さとスピードをもっと身につけないと、レベルは上がらない。ドイツの中盤は現在最強だろう。あのスピードで相手を翻弄し、スペースを作り、あっという間にゴール前に突っ込む。そしてフォワード。日本には残念ながらフォワードが居ないのだ。残念ながら。

4)ザッケローニについて
やはり、クラブチームだけを率いてきた経験では代表チームの監督としては荷が重たかったと言えよう。加えてマインドが日本人的なのかも知れない。ドラスティックな面が感じられなかった。あのサプライズと言われた大久保の代表選出も、点取り屋が居ない苦肉の策だったと想像する。

今取りざたされている次期監督候補のアギーレ。かつてメキシコを率いたこの人選なら面白いと思う。期待したい。