よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

二重国籍問題

2016年09月13日 | アメリカ通信
蓮舫の二重国籍問題は”やはり”と言う結果だった。世間の手前、台湾当局に問い合わせ、併せて国籍離脱の手続きを取った時点で”そういう事”だったわけだ。と言うより、そもそも本人が二重国籍であることは”忘れる”わけもなく、とうの昔から知っているはずなのである。本人は口が裂けても言わないだろうが。

アメリカに住んで20年になるが、この地にも日本人の二重国籍者は多い。アメリカの市民権を取得しても、日本に申告しなければ日本当局は分からないからである。

国籍問題というのは、本人の人生で運命を分けるといっても過言でない程重要だから、そういう環境の親は子の問題に極めてセンシティブであり、そのため子供に対してはその意味をきっちり教えるのがふつうである。子供にとっても最重要課題となるから、しっかり心に刻み込む。昔のことで忘れた、などという事はあり得ないのである。

法律的に二重国籍が許されている国では、例えばアメリカだが、大手を振って歩けるから問題はないが、日本のように認められていない国でも見つからないなら、と二重国籍を保持する理由は何か。簡単な事である。便利でメリットが多いからに他ならない。目先の便利メリットもさることながら、将来”何か”が起こってもそちら側に行ける、サバイバル出来る選択しが増えるからである。蓮舫本人もそういう風に教えられ育ってきたはずだ。特に国際結婚によって生まれた子供は、自己のアイデンティティに極めて敏感である。

さて、蓮舫の二重国籍が何故問題か。一般人ならそれもよかろう。しかし、国を動かす国会議員が二重国籍では、大問題である。どうも本人にはその自覚がありそうにもないが。本人の資質が優れていてどんなに立派な人でも、公的機関に働く者は、その時点で資格は無いと言わざるを得ない。法的に罰する条項が無くても、である。

今年の大統領選の共和党の予備選挙。候補者乱立する中、終盤まで残っていたテッド・クルスに二重国籍問題(アメリカとカナダ)が発覚、この問題だけではなかったが、結局レースから撤退した。二重国籍に寛容なアメリカでも、帰化して大統領を目指すのはまず無理である。それだけ拒否感が強い。あの俳優にしてカリフォルニア州知事を務めたシュワルツェネッガーもそれは出来なかった。名門ケネディのファミリーになっても、それはかなわなかった。

その可能性は少ない、としても第二政党の党首になれば、万一の時には総理大臣になるポジションである。本日現在台湾籍を抜いたから問題ないでしょ、では筋が通らない。それを黙ってみている民進党も、”やはり民進党か”の一言に尽きる。この党は早く党を割らなきゃだめだろう。

蓮方も国籍離脱後の”雑巾がけ”修業が必要なのだが、さて本人はそのなさそうだ。自民党は手ぐすね引いて次の国会を心待ちにしているはずだ。