今年最後を飾る期待の映画は、何といっても今月末に公開されるSilence 沈黙だろうか。この遠藤周作の代表作がハリウッドでリメイクされたのは興味深いことである。
期待の映画、と言ったのは、この映画を観て当地アメリカのキリスト教を信ずる人々がどのように評価する、あるいは感じるだろうか、と言う点に大いに興味があるからだ。
作家遠藤周作がキリスト者として生涯追い求めた永遠のテーマかもしれない。究極の選択のあと、神を捨て絶望に向かって行くのか、それとも、それでも神を信じて希望を探す道を歩むのか。無神論者のよし坊には到底理解しえない世界ではあるが。
かつて松竹製作の篠田正浩の「沈黙」を観た。重要な役割である転びバテレンに、メーキャップを施した丹波哲郎を起用していたが、当時としては簡単にそれなりの外国人俳優を使える時代ではなかったから致し方あるまい。
アメリカでは年々クリスチャンの人口が減っている。本来のアメリカ人のキリスト教離れは深刻で、敬虔なクリスチャンである中南米からの移民によって減少が緩和されているに過ぎず、今後も減り続けることになる。こうした背景の今のタイミングでこの映画が公開されることは大きな意味があるのではないか。
バチカンを含むキリスト教世界の人々にとって、この映画は「問題作」である。
期待の映画、と言ったのは、この映画を観て当地アメリカのキリスト教を信ずる人々がどのように評価する、あるいは感じるだろうか、と言う点に大いに興味があるからだ。
作家遠藤周作がキリスト者として生涯追い求めた永遠のテーマかもしれない。究極の選択のあと、神を捨て絶望に向かって行くのか、それとも、それでも神を信じて希望を探す道を歩むのか。無神論者のよし坊には到底理解しえない世界ではあるが。
かつて松竹製作の篠田正浩の「沈黙」を観た。重要な役割である転びバテレンに、メーキャップを施した丹波哲郎を起用していたが、当時としては簡単にそれなりの外国人俳優を使える時代ではなかったから致し方あるまい。
アメリカでは年々クリスチャンの人口が減っている。本来のアメリカ人のキリスト教離れは深刻で、敬虔なクリスチャンである中南米からの移民によって減少が緩和されているに過ぎず、今後も減り続けることになる。こうした背景の今のタイミングでこの映画が公開されることは大きな意味があるのではないか。
バチカンを含むキリスト教世界の人々にとって、この映画は「問題作」である。