よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

デジタルとアナログの狭間で 今年のささやかな楽しみ

2017年01月05日 | アメリカ通信
アナログ世代だがデジタルの便利さはよく分かる。だが、デジタル化を追いかけるあまり、日常生活の中で失っていくものも多く、これで良いのかと考えさせられる。我々の思考回路が便利さに負けて機能不全に陥り、思考能力が退化しつつあるのではないだろうか、と危惧してしまう。そんなことを思いつつ、今年はそんな便利さの恩恵にいささか浴したいと思っている。

今年のささやかな楽しみは二つある。

ひとつは、1997年以来撮りためた家族のVHSビデオをデジタルに変換して残そうと思っている。2013年にデジタルのビデオコーダーを買ったから良いのだが、VHSをどうしようか悩んでいた。デジタルの進歩は素人にも簡単にデジタル化のチャンスを与えてくれる。これもパソコンの容量と処理能力の進歩のお陰であるのには間違いない。1000円ほどの専用コードを買って来ればパソコン取り込みが可能というから、それならばとやる気になる。時間だけはたっぷりあるから、いよいよこの土曜日から取り込み作業をスタートする。

二番目は、LPレコードとCDのコンボである。前から目に付けていたのだが、LPプレーヤーにCDとカセットプレーヤーがコンボになったポータブル・マルチプレーヤーが100ドルから200ドルで売っている。一義的には、LP(アメリカではVinyl、日本語のビニール)を聞きたいと思い立った。便利さから言えばCDなのだろうが、レコードの、時折針が擦れたような、そんな不均一な、綺麗ではない音がやはり良い。人間、綺麗すぎたり、整いすぎたりするのには直ぐ飽きてしまう。

日本の家には約120枚ほどのジャズのレコードが眠っている。全部こちらに持ってくることはできそうにもないから、帰った時に2~3枚づつ、こちらのCDでは手に入らない、例えば日本録音盤などを持ち帰り、聞いてみたいものだ。

マルチプレーヤーではレコードをCD-Rにも同時録音出来るようなので、正しくデジタル化の恩恵も受けられるというもの。今年の後半には是非このマルチコンボのプレーヤーを購入したいものだ。

今年のささやかな目標である。