よし坊のあっちこっち

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私の恩師 (3)険しい道のり

2018年06月18日 | いろいろ
配属された開発チームで営業部所属の受け渡し担当を命ぜられた。今風に格好良く言えば、本社サイドの物流管理といったところである。営業の受注分を工場に出荷依頼をかけ、生産計画を睨みながら在庫管理を行うもので、当時余裕のある企業では新人に物流全体を勉強させる格好の場であった。それを4年弱担当したのだが、この経験が営業に出てから大いに役立った。

独自技術の製品とはいえ、業界では二番手。営業の必死の努力にもかかわらず上向かず、更に品質問題を起こし業績は悪化、スタートして4年目で早くも赤信号がともり始めた。在庫管理をしていたから、不良在庫が溜まっていくのがよく分かった。そろそろよかろうと、会社はよし坊を国内営業に出してくれた。

国内営業の一年目、業績悪化の責任を取り、部長クラスは総入れ替えとなり、当初から工場長として生産・技術を任されていた恩師も職を解かれ、技術部長として、閑職同然のタイトルで本社勤務を命ぜられたのである。

幹部人事刷新と同時に、海外市場開拓を重視、よし坊は国内営業一年で新課長の下、輸出担当となった。念願の海外展開に漸くたどり着いた。

閑職とは言え、技術部長としての恩師の存在は大きく、大阪本社に常駐することになって、徐々によし坊とも接点が出来ていった。そして最初に訪れた恩師との共同作業が、韓国に半製品を売るというプロジェクトであった。