よし坊のあっちこっち

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摘発! 人身売買リング

2019年02月26日 | アメリカ通信
世界最古の商売と言われる「売春」。男がいる限り、このビジネスはなくなるまい。その意味において、男とは何とも罪作りな存在なのである。

先週、いきなりフロリダ発のニュースが飛び込んだ。ビジネス界では知られた男が買春容疑で捕まったからだ。スポーツビジネスでは大物で、アメフトチームを所有するクラフト社のオーナー、ロバート・クラフトである。

フロリダにはセカンドハウスの豪邸を持つ大金持ちや有名人が多く、彼もその一人である。そのフロリダの警察で昨年から或るマッサージパーラーの内定が始まった。地元の保健局のスタッフから”普通ではない状態”の通報があったのだ。怪しげな若い女性達がスーツケースを引いて頻繁に出入りしている事、やたらと衣服のゴミが多い事、どうも複数の人が店で寝泊まりしている事等々。

周囲の内定から潜入捜査が始まり、金銭を伴う売春行為が行われている事が判明、裁判所の許可の元隠しカメラを設置した。そして容疑が固まり、リゾート地パームビーチの数か所のパーラーを一斉捜索となった。店を直接運営していた二人の中国人を含め、この違法行為に従事していた男たちおよそ100人、売春女性70人余りを捕捉した。

今回暴かれたのは、中国ーカリフォルニア‐フロリダーニューヨークを繋ぐ人身売買リングの犯罪で、中国でアメリカに渡れる、と騙してタコ部屋同然の所で売春を強要させられていたのである。売春をさせられていた女性達は、犯罪の片棒を担がされたとはいえ、警察は人身売買の被害者としての立場をとっているのが救いである。

それにしても、内定の最中に大物のクラフトが引っかかるとは、警察も小躍りして喜んだに違いない。事件の公表インパクトもそれだけ大きくなるからだ。クラフト以外にも数人のビジネス界の大物社長達がすっぱ抜かれてしまった。

重犯罪ではないから、刑は軽いが、破廉恥罪とでも言おうか、なんとも格好悪い罪である。男とは、因果な商売である。クワバラクワバラ。