よし坊のあっちこっち

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昭和の足跡(10)給食

2020年03月05日 | 昭和の足跡
よし坊の給食は小学校5年までだった。5年生の二学期から今の小平市に移ったからだ。当時の小平の小学校には給食は無く弁当持参だった。

給食メニューで恐ろしかったのはミルクだ。脱脂粉乳という悪名高い飲み物だ。味は不味い。加えてあの表面塗膜だ。ミルクが冷め始めると途端に表面に薄い膜が張られる。これと一緒にミルクを飲む気持ち悪さは相当だ。だから、いつも鼻を摘まむか息を殺して一気飲みするのだ。もちろん膜は横にどけて飲む。

小さい頃は好き嫌いが多かった。ネギ、玉ねぎの類と人参(これは今でも嫌いな野菜だが)。今で言う肉じゃがみたいなごった煮のようなものが出ていた。どろどろの玉ねぎとでかい人参。食べるのに苦労した、というよりはいつも残していたように思う。

パンはコッペパン。フランスがルーツらしいが、大体半分残し、残すと怒られるからランドセルのポケットに入れて帰る。翌朝までランドセルは明けないからパリパリになっていた。それでもコッペパンの揚げパンが出た日は美味しいから完食となる。

たまにミルクではなくコーヒーが出てくる。あれをコーヒーと言っていたのだが、本当は何だったんだろう。本当のところはともかくとして、美味かった。

それにもうひとつ、美味しい物に肝油があった。栄養補給剤だが、この小さな粒が気に入っていた。支給は一粒だったか二粒だったかは覚えていない。

5年生で転校し、弁当持参となった時、なにやら嬉しかったのを覚えている。今、あの給食の時代が懐かしい。