トイレとは、一つの文化だ。一見して民度が計れる。しかし、話がトイレだけに、あまり大っぴらに出来る話でもない。だからと言って軽く見てはいけない話でもある。家や会社では安心トイレも、外に出ればどうするか、時には致命的問題となる。
外で催したらどうするか。問題は「ビッグ」の方だ。日本なら、駅、デパート、地下街の公衆、時間が有れば高級ホテルなんてのも可能だ。これらが無いとしても、近くに喫茶店やファーストフードの店があれば、飛び込める。アメリカでも同じ事。大型ショッピングモールさえあれば問題解消だ。無ければファーストフードで用だけ足してもいい。車社会だから、ガスステーションが嫌と言うほどあるから、そこでもOKだ。田舎の小さなスタンドだったら、一ドルチップでOKだろう。
問題は中国。しかも地方で起こると辛い。
中国の鉄則は、仕事に出る前にしっかり厠で済ませる事。しかし、毎回そうとは限らない。
車で移動中。催してきた。我慢だ。冷や汗が出てきて、最早人と話など出来ぬ状況となる。と、突然の「公厠」の建物が、道端に忽然と現れる。もう体裁など構っておれず、車を停止してもらい、一目散にかけつけ、ドア、といっても木の扉。開けてビックリ、思わず呆然。目指す場所が、何故か真っ黒、と思った瞬間、ハエの大群が一挙に外へ飛び出すの図となった。その途端、わが身体は凍りつき、時間が止まったようだ。
あれは、上海郊外の工場だった。公司の連中と商談を始めて暫くすると、催してきた。工場の中だからと安心しきって、厠に直行。まず、扉が無い。水がチョロチョロと流れる溝があるだけだ。前後の衝立は有るのだが。たまたま、誰も居なかったのでホッとして、用を足そうかとしゃがみかけ、ちょいと明るい窓を見上げると、その向こうには、隣の棟の工場の窓。二人のオネエチャンがこっちを見ているではないか。一挙に引っ込んでしまったのを覚えている。
中国でのトイレ戦争は、別の意味で厄介な戦争だ。
外で催したらどうするか。問題は「ビッグ」の方だ。日本なら、駅、デパート、地下街の公衆、時間が有れば高級ホテルなんてのも可能だ。これらが無いとしても、近くに喫茶店やファーストフードの店があれば、飛び込める。アメリカでも同じ事。大型ショッピングモールさえあれば問題解消だ。無ければファーストフードで用だけ足してもいい。車社会だから、ガスステーションが嫌と言うほどあるから、そこでもOKだ。田舎の小さなスタンドだったら、一ドルチップでOKだろう。
問題は中国。しかも地方で起こると辛い。
中国の鉄則は、仕事に出る前にしっかり厠で済ませる事。しかし、毎回そうとは限らない。
車で移動中。催してきた。我慢だ。冷や汗が出てきて、最早人と話など出来ぬ状況となる。と、突然の「公厠」の建物が、道端に忽然と現れる。もう体裁など構っておれず、車を停止してもらい、一目散にかけつけ、ドア、といっても木の扉。開けてビックリ、思わず呆然。目指す場所が、何故か真っ黒、と思った瞬間、ハエの大群が一挙に外へ飛び出すの図となった。その途端、わが身体は凍りつき、時間が止まったようだ。
あれは、上海郊外の工場だった。公司の連中と商談を始めて暫くすると、催してきた。工場の中だからと安心しきって、厠に直行。まず、扉が無い。水がチョロチョロと流れる溝があるだけだ。前後の衝立は有るのだが。たまたま、誰も居なかったのでホッとして、用を足そうかとしゃがみかけ、ちょいと明るい窓を見上げると、その向こうには、隣の棟の工場の窓。二人のオネエチャンがこっちを見ているではないか。一挙に引っ込んでしまったのを覚えている。
中国でのトイレ戦争は、別の意味で厄介な戦争だ。